8月27日(土)J1 第21節 神戸 vs 大分(19:00KICK OFF/神戸ユ)
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後半戦に入ってまだ負けていない神戸。特に8月に入ってからの2試合では、大幅な戦力補強が功を奏したのか、岡山で名古屋に1-0、アウェイの駒場で浦和に2-2と、優勝候補と言われる強豪に善戦している。勝ち点も着実に伸ばして16とし、17位大分に勝ち点3差まで詰め寄った。今回はその大分との直接対決。勝てば勝ち点で並び、降格圏内からの脱出に弾みが付く。しかし、負ければその差は一気に開き、再び暗雲が漂うことに。蚊帳の外に置かれないためにも、神戸にとっては是が非でも勝利が必要となる試合だ。
過去、大分との対戦成績はリーグ戦で2分3敗と、まだ白星のない神戸。今季も第7節のアウェイ戦で終了間際に1点ビハインドを追い付いたものの、すぐさま大分の西野にJ1初ゴールを許し、勝ち点を逃した苦い経験(4月23日@大分ス、1-2)がある。今回はその借りを返すべく、燃えないわけがない。
ここ2戦、GK掛川、DFには金古、マルティン、北本、MFは右に朴康造、左にホルヴィ、ダブルボランチに佐伯と遠藤、トップ下に三浦淳、FWにイヴォと平瀬という布陣を敷く神戸。金古、マルティン、遠藤、イヴォの新戦力の4人は、すでにチームにとって欠かせない選手となっている。全体的に劣勢に立たされる場面も目立つが、ここ2戦に限っては、我慢強い守備をベースに、チャンスを確実にものにできるようになってきた。今後、コンビネーションとコミュニケーションの充実が図れれば、伸びしろはさらに増え、期待値も上がってくる。
さて、今回の大分戦だが、ここ2戦同様、キーポイントとなるのは神戸の攻撃を担う中盤のふたり、三浦淳と遠藤だろう。前節では「狙いどおり」に得意のフリーキックを決めて見せた三浦淳。トップ下というより、ほぼ前線に位置して果敢にゴールを狙う主将が、得点機に出れば出るほど、神戸の勝利の確率は高くなっている。いまや完全にチームを牽引する立場となった三浦淳。彼にボールが集まることは必至だ。
この三浦淳を攻守両面でサポートできるのが、ベテランの遠藤。今季、横浜FMではリーグ戦で開幕後の2試合、わずか72分の出場に留まっていた選手が、新天地でその鬱憤を存分に晴らしている。ドリブルやパスセンス、キープ力、そしてこれまでの経験値を活かして、チームに新たな息吹をもたらしているのは明らかだ。三浦淳に集まるマークを、どれだけ分散できるかも、遠藤の技量にかかってくる。横浜FM時代にともにプレーした経験を持つ鹿児島実業高校の後輩、平瀬とのコンビプレーとあわせて、注目したい。
一方の大分は、リーグ戦では第6節の清水戦(4月16日@日本平、1-0)以来、アウェイでの勝利はなく、第11節のホームでの川崎F戦(5月8日@大分ス、1-0)以降、3ヶ月以上白星から遠ざかり、順位を17位まで下げてしまっている。ただし、前節の柏戦では新戦力のエジミウソンとトゥーリオのダブルボランチがまずまず機能し、得点源のマグノ アウベスも第12節の磐田戦以来、リーグ戦では8試合ぶりのゴールを決めて、復調を予感させた。また、8月に入ってケガから復帰した主軸の吉田も、前節ではフル出場を果たせるまでになり、メンバーも揃いだした。神戸同様に降格圏からの浮上を目指す大分は、総力を挙げて、死に物狂いでこの試合に挑むはずだ。
崖っぷちとも言える両チームの対戦は、随所に激闘必至。特に神戸にとっては、今度こそこの神戸ユニバーで今季初勝利をものにしたいところ(これまで3戦3敗)。当日はクラブ創設10周年記念として、神戸を支え続けた選手で構成される「ヴィッセル神戸10stars」と、大谷未央、磯崎浩美、柳田美幸ら女子日本代表選手を数多く揃える地元・神戸の「TASAKIペルーレFC」との前座試合も行われるなど、夏休み最後のJ1リーグ戦を華やかに盛り上げるイベントも満載だ。ハーフタイムに上げられる200発の花火を祝砲に変えられるのは、神戸か、それとも大分か。両者の今後の運命を左右する大事な一戦は、28日の土曜日、19時に神戸ユニバー記念競技場でキックオフされる。
以上
2005.08.25 Reported by 前田敏勝
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