8月27日(土)J2 第28節 鳥栖 vs 湘南(19:00KICK OFF/鳥栖)
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後半戦に入り、お互いにホーム戦でしか勝ち点をあげていない両チーム。連勝が見られず、順位も中位となっている。
が、この両チームには、強力な得点力を持つ選手がいる。鳥栖には新居・鈴木、湘南には柿本と加藤である。このコンビでお互いにチーム全得点の半数以上をあげている。いかにしてこのコンビにフィニッシュの形でボールを渡せるか、狙いは一つに絞られる。
前節、鳥栖はアウェーで徳島に先制するも逆転負けを喫した。中盤でボールを支配され、FWに縦横無尽に走り回られてしまった。結果的に17本のシュートを打たれ2失点。
70分にカウンターからの新居のゴールで先制するが、その後8分のうちに逆転されてしまう内容だった。2失点ともFKを起点としてのものだから『いつもの失点パターン』(鳥栖・松本監督)と悔やまれる内容だった。
逆に湘南は水戸に先制されるも追いついて引き分けた。途中出場した加藤やカシアーノが再三勝ち越し機を演出したが、決勝点を奪うことができなかった。シュート18本をFW・MFがあらゆる所から放っていただけに『なんとしても勝ちたかった』(湘南・上田監督)と悔やませた。
前節は共に「悔やまれた」内容だったが、この内容には大きな違いが見られる。当然、内容の違いで今節の対応が異なってくるが、鳥栖は湘南に比べ頭の痛い問題が多く見られる。
鳥栖は、ミスが多くMF・DFの約束事が徹底されていなかったために自滅に近かった。『修正するところはわかってはいるが、駒がいない』(鳥栖・松本監督)と頭を抱える。出場停止で、左の起点として活躍していた高橋とセンターDFの一柳が使えない。攻守のバランスを巧みに取り続けた飯尾も怪我で今節は見送ることになりそうだ。他にも怪我人が多く、MF・DFに十分な対策を練った起用が行えない。練習では、本来の持ち場ではないポジションを試すシーンが多く見られた。当然、連係などにミスや修正点が多く見つかることになるのだが、老練な松本監督と知将・岸野ヘッドコーチが時間をかけて指示を行っていたので、改善されることだろう。
『うちは選手間の実力差がないチーム。全員で戦えば問題はない』(鳥栖・松本監督)と不敵に応えてくれた。
対して湘南も、DF田村を出場停止で欠くことになるが、前節水戸戦で見せた選手起用では、全員が役目を理解し機能していたので大きな問題とはならないだろう。今節も加藤とカシアーノが状況を見ての出場となることが予想される。前節の水戸戦で見せてくれた『多彩なサッカー』を見せてくれるに違いない。
両チームとも得点力を有するFWがいるだけに、ボールを渡す前のプレーが結果を大きく左右する。中盤を制した方が優位に戦えることは言うまでもない。攻守の切り替えにやや難がある両チームだけに、ひたむきさと運動量が試される一戦となるだろう。今季の対戦戦績は、湘南の1勝1分けとやや分があるように見えるが、湘南はアウェー戦となると第2節の徳島戦での勝利以来6分け6敗と勝ち星をあげていない。対する鳥栖は、なかなか勝てなかったホームでの3連勝がかかっている。週末のホーム戦では1万人を超えるサポータの声援を受けることができる。多くの声援を味方につけて、チーム一丸となり、この状況を乗り切ってほしいものである。
以上
2005.08.25 Reported by サカクラ ゲン
J’s GOALニュース
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