8月26日(金)J2 第28節 草津 vs 山形(19:00KICK OFF/群馬陸)
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------
「見ての通りです。これだけ決定機を外せば、結果が出るわけがない」
前節・甲府戦に0−1で惜敗した後、草津の手塚監督は怒りを押し殺すかのように吐き捨てた。しかし、一方で確かな手応えをつかんだのも事実だった。「完全にうちの戦略がハマったゲーム。ゲームプランは100%だった。ただ、大事なところを決められなかっただけ」。今週の練習後、手塚監督はこう振り返った。そして、一言。「ラッキーボーイが出てこないかなあ」
前節、勝ちゲームを落とした草津と、前々節(前節は豪雨のため中止)、勝ちゲームを引き分けてホームでまたしても勝ちを逃した山形の対戦。リーグ戦も第3コーナーを回り終盤へ向かう。熾烈な昇格争いを繰り広げる山形にとっては絶対に落とせないゲームだ。
草津のFW陣は、23日の練習後、黙々と居残りトレーニングを繰り返した。18節からの10試合でのチームの得点は7。うちFWの得点はわずか2。チームとしての得点力不足は言うまでもないが、FWの決定力不足はさらに深刻だ。前節、前々節も再三のチャンスを外し、頭を抱えるFWの姿が目立った。佐藤、樹森らは責任を感じているのだろう。今週、手塚監督は、「喝」を入れるため、ミニゲームでもFW陣の得点数をカウント、ゴールへの意識付けを行った。
現在の草津のFWは、吉本、佐藤、宮川、樹森、御給の5人。特別指定選手として出場していた反町(前橋育英高3年)は、プリンスリーグU−18関東の優勝決定戦(30日・前橋育英対横浜F・マリノスユース)などの準備のためにチームを離れた。次の合流は9月以降になる見込み。今節の2トップは、ケガから復帰した宮川を含めて「横一線」となる。ゴールへの闘志を、よりアピールした選手が先発の座を掴みそうだ。
3月5日の開幕戦以来約5カ月ぶりに群馬に乗り込む山形は、第2クールの草津との対戦で引き分け(1−1)に持ち込まれた借りをきっちりと返したいところ。J1への昇格争いを繰り広げる京都から仙台までの上位6チーム中、草津から勝ち点3を逃したのは山形のみ。ライバルチームが確実に勝ち点を稼いでいるため、山形としては引き分けすら許されない。今節を含めた草津との2試合が昇格に向けて重要な意味を持つ。
24日現在、試合当日の前橋市の天気予報は曇りのち雨、降水確率は60%。濡れたピッチでのゲームが予想される。福岡戦で見せたようなパス回しからの攻撃が主体の山形としては、ピッチ状態が気掛かり。起点となる永井からのパスが雨の影響を受けるようだと組み立てに苦しむかもしれない。当日の空模様からも目が離せない。
草津は前回の4バックから3バックに戻して山形に挑んできそう。ケガから復帰した大型DFチカがDFラインに入ることで守備力は大幅にアップした。ケガの小島の代わり、今節も先発が予想されるGK岩丸は「後ろ(守備)はみんな自信をつけてきている。あとは前に決めてもらうだけです」と話す。草津は山形の攻撃に耐えながら、ラッキーボーイの出現を待つ。
以上
2005.08.24 Reported by 伊藤寿学
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第28節 草津 vs 山形 プレビュー】FW陣の決定力不足に泣く草津はラッキーボーイの出現待つ。山形は絶対に落とせないゲーム。(05.08.26)