●8月26日(金)19:30キックオフ/新潟ス
TSUTAYAカップ 小林幸子 中越大震災復興支援チャリティーマッチ
アルビレックス新潟レディース vs なでしこジャパン(日本女子代表)
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8月26日金曜日、夜7時30分から新潟スタジアム(ビッグスワン)において、「TSUTAYAカップ小林幸子 中越大震災復興支援チャリティーマッチ・なでしこジャパンvsアルビレックス新潟レディース」の試合が開催される。
2004年10月23日、中越地方を中心に起きた新潟県中越地震。その後の余震も長期間続き、新潟県民にとって不安な日々は続いた。新潟県の発表によるその被害の規模は、避難者約10万人、住宅損壊約12万棟、そして被害額約3兆円を超えるという。人々の生活や、産業、交通にも大きなダメージを与えたこの地震から復興を…と、短期、中期、そして長期的な復興が行われている。そんな新潟の人々に元気になってもらいたいと行われたのが、昨年のジーコジャパンドリームチーム vs アルビレックス新潟のチャリティーマッチ。サッカー界全体で震災の継続的な支援を行うことと、県内の女子サッカーの普及とレベルの向上を目的として、今年は「なでしこジャパン」と地元「アルビレックス新潟レディース」の試合が実現することとなった。
今回の試合では、義援金の支援という形ではなく会場に募金箱を設置し、集まった募金を新潟県災害対策本部を通じて被災者の皆さんに届けられる。そして更に、このチャリティーマッチには、歌手の小林幸子さんが特別出演し、震災の被害に遭われた方々を招待する「幸子シート」も500席設置されることにもなった。スタジアムでのサッカー観戦は初めてだという新潟県出身の小林幸子さんは「オレンジのユニフォームを着て応援したいと思います。今から心待ちにしています」とコメントしている(試合前には歌の披露も予定されている)。
さて、日本女子代表のなでしこジャパンは、8月1日から6日に韓国で行われた東アジアサッカー大会以来の招集。アテネオリンピック後の初の大会である東アジアサッカー大会を終え、来年予定されているワールドカップ予選、そしてその先のW杯本戦、さらには北京オリンピックを目指したチーム作りが進められている。
世界と互角に戦うために「個の強化」を掲げる大橋監督は、どんな相手にでも「主導権を握れる試合をするためはどうするか」というポイントを強く選手たちを指導している。その大橋監督は今回の試合にあたって、「当然、勝ちにいきます。そして復興支援チャリティーという意味のある試合、見に来た方々に楽しんでもらえるような試合をしたいと思っていますよ」と話した。思い切りのいい「なでしこジャパン」らしい戦いを見せてくれそうだ。
一方のアルビレクックス新潟レディースは、Lリーグ2部(L2)で現在2位。L2の1位は、L1に昇格する仕組みとなっており、アルビレックス新潟レディースは現在、1位のINACと勝ち点差は7。目指すは「優勝」そして「L1昇格」だ。新潟は「攻撃的なサッカーで相手より多くのシュートを、よりアグレッシブな戦い」を基本コンセプトするチーム。今回は、残りのリーグ戦での優勝争いに向けて、「なでしこジャパンを相手に、自分たちの何が通用して、何が通用しないのかというところを試すことが出来る」絶好のチャンスとしている。そして「実力差のある相手に失うものは何もない。持っているものをすべて出し尽くしたい」と全力でぶつかっていく姿勢だ。そして、このチームについて特筆すべきは、地元・新潟での人気の高さだろう。リーグ戦でも多い時には2,000人から3,000人が応援に駆けつけるという応援の力は、Lリーグトップレベルともいえる。その声援の熱さにも期待したい。
なでしこジャパンvsアルビレックス新潟レディースによるチャリティーマッチ。両チームとも、まっすぐな「ひたむきさ」「熱さ」が伝わるプレーを見せてくれることだろう。
そして、そんな彼女たちの姿が新潟の人々の心に温かく伝わっていくことを期待しよう。
以上
2005.08.25 Reported by 日々野真理
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