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【プレシーズンマッチ:広島 vs フィオレンティーナ プレビュー】日本とイタリアのヴィオラ(紫)対決!世界レベルを肌で感じ、リーグ戦後半の勢いに乗りたい広島。(05.07.29)

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●7月30日(土)18:00キックオフ/広島ビッグアーチ
コカ・コーラ フィオレンティーナジャパンツアー2005
サンフレッチェ広島 vs フィオレンティーナ
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 1998年の平塚時代以来7年ぶりとなる「中田英寿」との遭遇に、広島のサッカー・ファンが胸をときめかせるのは当然のことだろう。だが、今回来日したフィオレンティーナには、中田以外にも注目すべき選手はたくさんいる。
 例えば、バレンシア(スペイン)から期限付き移籍でやってきたMFステファーノ・フィオーレは、強いフィジカルを生かしたドリブルを武器に、ユーロ2000では全試合に出場してイタリア代表の準優勝に貢献した経験を持つ。また、MFマルティン・ヨルゲンセンは、デンマーク代表の10番を背負う選手で、ドリブル・パス、そして飛び出しからのゴールも狙える万能MFだ。
 そして、何と言ってもすごいのは、センターフォワードとして昨日のセレッソ大阪戦で2点をゲットしたルーカ・トーニである。昨年、セリエA・パレルモで20得点をあげたイタリア代表の大砲は、193センチという長身でありながら、非常に足下が柔らかい。イタリアでは、ジラルディーノ(ACミラン)らとともに、ドイツワールドカップでのエース候補として注目を集めている男だ。C大阪戦では、圧倒的な高さで空中戦を制圧。特に、2点目のシーンは、フワリとあがった何気ないクロスを強烈なヘッドで逆サイドのネットに叩き込み、自身の持つパワーと技術を証明してみせた。
 他にも、元イタリア代表DFのバンガロや、パルマ(セリエA)の守護神だったGKセバスティアン・フレイもやってきた。昨年は最後までセリエA残留争いを戦わねばならなかったフィオレンティーナだが、このオフの大型補強によって戦力が格段に充実。かつて、バティストゥータ(アルゼンチン)やルイ・コスタ(ポルトガル)を擁し、イタリアの7大クラブにも数えられたことのあるヴィオラ(イタリア語で紫、フィオレンティーナの別称)は、復活に向けて着々と準備を進めている。
 
 一方の広島にとっては、8月20日(土)のJ1リーグ再開戦でいきなり待っている首位・鹿島との決戦に向けて、その準備の一環としての試合となる。小野監督は、「厳しかったHOT6の影響で、選手の何人かはダメージを負っている。時間限定での起用になる選手もいる」としながらも、「広島では、なかなか海外のトップレベルのクラブと試合をする機会も少ない。思い切りガチンコで戦って、世界での1対1とはどういうものか、ということを肌で感じてもらうことが、キャンプや再開後のJリーグにつながってくる」と、強い言葉でこの試合の決意を語った。また、下田や森崎和といった主力選手たちも、「楽しみ。こういう機会はなかなかない」と意欲を口にする。実際、広島が1994年にフェイエノールト(オランダ)と対戦した時は、1−1と引き分けたものの、内容が非常に良かった。その結果、「チーム全体に勢いがついた」(当時の主力だった森保一コーチ)ことにより、広島はその年のファーストステージ優勝を果たしたのである。
 
 フィオレンティーナは、29日の午後、広島の平和記念公園で原爆死没者慰霊碑に祈りを捧げた後、広島県知事・広島市長を表敬訪問する。C大阪戦から中1日という厳しい日程の上に、様々なイベントが予定されており、かなりハードなスケジュールとなっているが、そこはプロ意識の高いセリエA戦士たち。来日直後のC大阪戦でもしっかりとした戦いぶりを見せてくれたことから、明日のパフォーマンスも期待できるというもの。Jリーグで4位と好調の広島もモチベーションが高い。日伊のヴィオラ同士の対決にとって心配なのは、天気とピッチの状況だけだ。


以上

2005.07.29 Reported by 中野和也
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