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【J2:第23節 福岡 vs 湘南 プレビュー】後半戦の戦いを左右する再開初戦。どちらも勝ち点3は譲れない。(05.07.29)

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7月30日(土)J2 第23節 福岡 vs 湘南(19:00KICK OFF/博多球)
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つかの間の休息期間を終えてJ2が再開する。前半戦の疲れをリフレッシュし、課題を修正して各チームとも新たな戦いのステージへ挑む。再開初戦となる23節は、ある意味では開幕戦と同様の意味を持つ試合。しかも、引き続き8/2、8/6といきなりの真夏の3連戦。ハードスケジュールを乗り切り、激しいJ1昇格争いを有利に進めるためにも初戦の勝利は欠かせない。その大事な初戦に福岡は湘南を博多の森に迎える。

前半戦の上がりの3試合を連勝し、3位の札幌に勝ち点3差をつけて前半戦を折り返した福岡だが、前半戦の戦いに満足しているものは誰もいない。「勝ち点10は失った」(松田浩監督・福岡)というように、優位に進める試合を勝ちきれずに自らを苦しい状況に追い込んだからだ。求められているのは、補強とバックアップメンバーの底上げによるチーム戦力の強化。そして、結果にこだわる強い姿勢と、目標に向けてクラブ全体がひとつになることだ。

幸い、チームの格となるブラジル人トリオの力が計算できることや、山形、古賀、宮崎らが好調を維持していること、過去2年間で積み上げてきたベースを持っていること等、地力という点では福岡は優位に立っている。しかし、例年以上に戦力が拮抗しているJ2では、それは絶対的な優位を示すものではない。その差はわずか。勝利に対する強い気持ちがなければ、その差を結果に結びつけることは出来ない。「3連勝は過去のこと。新たなスタートと捉えて勝ち点3を奪いたい」(松田監督)。結果にこだわる姿勢をとことん発揮できるか。それが湘南戦のポイントになる。

一方の湘南は、勝ち点29の7位で前半戦を折り返した。2位争いをしているライバルチーム同士とは互角の戦いを演じる反面、下位チームにも勝ったり負けたりと、戦い方に波があるのが気になるところ。福岡との勝ち点差は7。大混戦の2位争いに身を置いていたが、やや上位陣との間に差が生まれつつある。まだ22試合残されているとはいえ、これ以上離されることはサバイバルレースからの脱落を意味する。早い段階で上位陣との差を詰めておきたい。

梅田の加入で柿本の良さが再び引き出されつつあることや、中盤を自由に動いてゲームを作る加藤、鋭いオーバーラップを見せる鈴木、中盤の底から正確なボールを送り出す佐藤等、戦える戦力は十分にある。当面の課題は第2クールだけで19失点を重ねた守備の強化。福岡戦ではDFラインのバリシッチと村山が出場停止だが、ここをどうやって乗り切るかも、ひとつのポイントになりそうだ。守備の安定感を欠くようだと、攻撃のタレントを生かしきれない状況になりかねない。

とはいえ、両チームの間に勝ち点差ほどの大きな差はない。しかも、連日30度を超す猛暑に襲われている博多の森での試合は確実に選手たちから体力を奪う。互いにとって厳しい戦いになることは間違いないだろう。

福岡はバランスの取れた守備網をベースに、湘南のボールを絡めとって素早いカウンター気味の攻撃でゴールを狙いに行くはず。我慢比べの展開に集中力を切らさず、チャンスの匂いを確実に嗅ぎ分けて、それに全員が連動して一気に畳み掛けられるかが鍵だろう。いずれにせよ、福岡にとって勝ち点3以外の結果は必要ない。

問題は湘南がどう出てくるか。過去2戦では引き分けも考慮においての引き気味の戦いを選択していた湘南だが、福岡との間にある勝ち点7の差が戦い方に影響を与えそうだ。勝ち点を詰めることを最優先にするのか、最低限、差が開かなければ良しとするのかで戦い方は大きく変わる。立ち上がりから仕掛けるのか、我慢比べを選択するのか。上田監督の采配に注目したい。

以上

2005.07.28 Reported by 中倉一志
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