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【J2:第23節 徳島 vs 札幌 プレビュー】今後に明確な目標を持つ両チーム。第3クールを白星発進するのは徳島か、札幌か。(05.07.29)

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7月30日(土)J2 第23節 徳島 vs 札幌(19:00KICK OFF/鳴門)
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リーグは、第22節(7/16・17)終了から2週間のブレイクを挟んで今週再開。長丁場の戦いは早くも折り返しとなり、いよいよ各チームの明暗の分かれ目になるであろう第3クールに突入する。そして、その再開の初戦、真夏の熱気溢れる四国・阿波の地で徳島と札幌が激突する。

この両チームはそれぞれ、迎える第3クールに明確な目標を持って臨むと言えよう。
まず徳島は、順位(現在10位)の浮上ももちろんではあるが、チームとしてひとつひとつのプレーの質を高めることが大きな目標となる。田中監督は「開幕当初からある程度は自分たちのサッカーができている」と前置きしながらも、「早い動き出しと寄せ、強い当たり、集中力の持続、前への意識と決定力の向上を図らなければ」と具体的にポイントを挙げてその重要性を語った。

徳島はJリーグ1年目ながらこれまで健闘を見せていると言っていいだろう。そして、2位以下が混戦模様のリーグにおいて、今後も戦い方次第ではまだまだ上位を狙えるとも言える。が、注意すべき時間帯に喫した失点や、たたみかける追加点が奪えないことなどによって、勝ち点を伸ばすチャンスをこれまで何度も失ってきた事実は否めない。厳しい紙一重の戦いの中、ほんのわずかなプレーの質の違いが勝敗を左右することを選手たちも身をもって感じてきたことだろう。

最終的な目的は、言うまでもなく上位進出である。しかし、前記の目標をクリアしない限り徳島にその道は開かれてこない。だからこそ、チームは、田中監督が話すようなプレーの質の向上をまず当面の目標にして取り組まなくてはならない。あらゆる局面で選手全員がそれを常に意識し、しっかりと実践していくことこそが今の徳島には何より先決となる。

対して、現在3位とJ1昇格に手が届きそうな好位置につけている札幌。この第3クールからの戦いでは、毎試合何より「勝ち点を得る結果」が最大の目標となるはずだ。さすがに首位を独走する京都をとらえるのは至難の技であろうが、目の上の2位福岡は現時点(第22節終了時)で勝ち点差わずか3と射程圏内にある。このような状況下、仮に内容は満足のいくものでなくとも、ひとつひとつの試合において着実に勝ち点を積み上げていくことが重要となってくる。

そこで、その準備として、先日水戸からFWデルリスを獲得した。
これまでの札幌のチーム総得点は「26」。その数字は上位チームの中においては若干少ないものとなっている。そして、その影響か、惜しい勝ち点を落とした試合もたびたび見受けられた。そこで、非凡なゴールセンスを持つデルリスを獲得。得点力をアップさせることによって、取りこぼしなく勝ち点を重ねていきたいというチームの狙いがハッキリと感じられる。

端的に表現するなら、まずプレーの質の向上を図りたい徳島に対して、何より結果を優先したい札幌というところか。試合を通して、そして時間の経過とともに、様々な駆け引きが随所で見られる見所の多い一戦になると予想される。

2週間のブレイクのおかげで、選手たちは肉体的にも精神的にもリフレッシュした状態で今節に臨むことができる。またチームとしても、立て直しやレベルアップを図る時間を持てたに違いない。加えて、今節からは3巡目の対戦となるだけに、両チームとも相手の戦い方や特徴を知った上で十分な対応策もとってくるだろう。そのような条件の中、自らの目標に沿ってプレーし、第3クールを白星発進するのは果たしてどちらのチームであろうか。

以上

2005.07.28 Reported by 松下英樹
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