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【J1:第18節 F東京 vs 神戸 レポート】攻めるF東京と守る神戸。F東京が神戸を崩し切れず、結果は引き分けに。(05.07.24)

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7月23日(土) 2005 J1リーグ戦 第18節
F東京 1 - 1 神戸 (19:00/国立/18,258人)
得点者:'25 栗原圭介(神戸)、'64 馬場憂太(F東京)
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F東京と神戸の対決は1対1の引き分けに終わった。前節、王者横浜FMに4-0と完勝したF東京は、連勝が止まってしまったものの、「HOT6」を2勝4分けと無敗で乗り切ることに成功。一方の神戸は3分け3敗と勝ち星をひとつも挙げることができず、両者にとって明暗分かれる7月の6連戦となった。

苦しい時期を乗り越え、光明が見えてきたF東京は4試合連続して同じスタメンで臨んだ。GK土肥に、加地、ジャーン、茂庭、金沢の4バック。ボランチには今野と梶山が入り、右に石川、左に戸田、トップ下に栗澤を置き、前線はルーカスの1トップ。石川は横浜FM戦での負傷で出場を危ぶまれていたが、驚異的な回復力でスタメンを飾り、ジャーンはこの試合でJ100試合出場となった。

対する神戸はここまで結果の出なかった4バックではなく、3バックに戻して7月最後の試合に挑んだ。GKは掛川で、最終ラインは北本、佐伯、河本。右サイドに朴、左はホージェル、ボランチは菅原が務め、三浦淳とホルヴィが攻撃的MF。2トップには平瀬と、今季初スタメンとなる栗原が入った。

上り調子のF東京と不振に喘ぐ神戸。試合は当然のようにF東京優勢の流れとなり、最初のチャンスを作ったのもF東京だった。開始5分、右サイドを突破した加地がクロスを送ると、栗澤がフリーでフィニッシュ。しかし、これは惜しくも枠を捉えられない。21分には栗澤のFKから梶山がミドルを見舞うも、相手選手に当たりゴールから逸れる。神戸のプレッシャーが弱いため、F東京は余裕を持ってパスをつなぎ、ゴール前にボールを運んでいく。
しかし先制点を奪ったのは、劣勢だった神戸。25分、栗原がホージェルのロングフィードに完全に抜け出し、そのままGKとの1対1を難なく制した。F東京にとっては5試合ぶりの失点。失点直前のプレーで決定機を作っていただけに、一瞬の気の緩みを突かれた形となった。
この1点で早くもこの試合の方向性が決まった。F東京は果敢に同点弾を目指し、神戸はがっちり守りを固める。36分には金沢のオーバーラップから梶山がゴールを襲い、38分には梶山のパスをルーカスがスルーし、最後は加地がシュート。その2分後にも加地が好クロスで決定機を演出した。

後半に入っても展開は変わらない。F東京は簡単にボールをキープしてサイドから崩しにかかり、中央では前半よりも前目に出てきた梶山が立て続けにミドルを放つ。55分には石川と栗澤がベンチに下がり、横浜FM戦で大活躍だった鈴木規郎と馬場のコンビが登場。その鈴木規郎は持ち味の強烈なFKで観衆を沸かせ、馬場も好クロスを入れると、最後は梶山がポスト直撃の惜しいシュートを放った。
そして64分、ようやくF東京の努力が実る。梶山のパスを受けた馬場が切り返しでマークをきれいにかわすと、カーブをかけた鮮やかなミドルで2試合連続ゴールを挙げた。「ひとりくらい前に(DFが)いてもプレッシャーにはなってない」。ゴール前で落ち着くことのできた、見事なフィニッシュだった。

これで試合は振り出しに戻ったが、同点にされた神戸は戦術を変えずに自陣を固める。試合の焦点は、F東京が勝ち越し点を奪えるか否かに移った。ボールは神戸陣内で動き続け、加地、金沢の両サイドバックも積極的に攻撃に絡んでクロスを連発。後半のシュート数、神戸の3本に対し、F東京は実に11本。F東京が一方的に攻め立てた。しかし最後は、引き分けをねらう神戸の粘りが勝り、試合はそのまま1対1で終わった。

両者は勝ち点1を等しく分けたが、F東京にとっては納得できない結果となった。ルーカスに当ててのサイドアタックと、落としからの中央突破。梶山の正確なフィードを起点としたワイドな展開、両サイドバックを絡めたぶ厚い攻撃。F東京はしっかりとゲームを作り、神戸の2倍以上となる20本ものシュートを放った。しかし、ネットを揺らしたのはわずかに一度。終始優勢だったのは確かだが、スペースを消されるといい形でフィニッシュに持ち込めていなかったし、サイドチェンジも少なく、神戸を完全に崩した場面はそれほど多くはなかった。以前から抱える決定力の問題も浮き彫りになり、無敗で終えた連戦最後の試合で課題が出た。
一方の神戸は褒められる内容ではなかったが、4試合連続3失点以上という悪夢の流れを断ち切ることができ、守備の立て直しにも光明が見えてきた。攻撃面では多くの課題を残したが、泥沼から這い出すきっかけは掴みつつある。何より、守り切ろうという気持ちでチームがひとつにまとまり、引き分けとは言え、ねらった結果が出たことは大きな自信になるだろう。あとは8月のリーグ再開までにどこまで再建できるか、である。


以上

2005.07.24 Reported by 神谷正明
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