7月23日(土) 2005 J1リーグ戦 第18節
千葉 1 - 0 川崎F (18:34/市原/4,993人)
得点者:'31 巻誠一郎(千葉)
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キックオフの約2時間前となる16時35分、関東地方で強い地震が発生。震源地は千葉県北西部だったため市原臨海競技場も大きく揺れ、近辺では震度5弱が記録された。千葉県内の電車は運行をストップし、高速道路は一時通行止めとなる緊急事態。競技場への到着に遅れたり、競技場に辿り着けずに観戦をあきらめたりしたサポーターも少なくなかったことだろう。だが、なんとか競技場に集まった4,993人の観客の前で、千葉と川崎FはHOT 6!の締めくくりにふさわしい熱戦を演じた。
前回対戦時(第9節)とは異なり、川崎Fがディフェンスラインを高く保って攻撃的に仕掛けてきたため、試合は序盤から両チームが中盤で激しく潰し合う展開となった。7分にはMF羽生直剛のシュートで千葉が、12分にはMF今野章のシュートで川崎Fが決定機を作るが、シュートはゴールポストのわずか横。お互いに前線からディフェンスラインをコンパクトにすることを意識しただけに、厳しくプレスを仕掛ける相手の隙や守備のズレを突いて奪う先制点が試合の行方を大きく左右することは間違いなかった。
その重要な先制点を奪ったのは千葉だった。31分、中盤で相手にプレスをかけたMF坂本將貴がボールを奪うと、ペナルティエリア内へパス。これをMF羽生がDFと交錯するような形ではたき、FW巻誠一郎が右足を振り抜くと、ボールはゴールの右上隅に吸い込まれた。巻は17分にはFWハースのパスからフリーな状態で打ったシュートをクロスバーの上に外していた。それだけに、試合後に「冷静に決められた」と安堵の表情で振り返った、貴重なゴールとなった。川崎FのDF寺田周平は「失点の場面は最後のところで守備のズレが出てしまった」と悔やんだ。
千葉は追加点を、川崎Fは反撃を狙った後半は、前半以上に攻め合う。だが、千葉が後半開始直後のMF佐藤勇人、62分のMF山岸智の決定的なシュートを川崎F・GK相澤貴志のファインセーブに阻まれると、流れは川崎Fへと傾く。千葉は、後半途中から寺田をボランチに上げ、選手交代も交えてより厚みを増した川崎Fの攻撃を跳ね返すだけで精一杯。これまでの千葉であれば、同点弾を浴びていてもおかしくないほどの川崎Fの猛攻だった。実際、65分には川崎FのMF谷口博之のロングシュートをGK櫛野亮がわずかにさわり、ゴールポストに直撃して外れるという場面もあった。
だが、今シーズン初の無失点勝利を挙げた前節の自信は、今節の守備を支えるパワーとなっていた。DF水本裕貴が「足下に飛び込んでかわされないことを心がけた」マンマークで川崎FのFWジュニーニョの動きに食らいつき、「相手を2人で挟み込むことを意識した」(佐藤)守備を徹底。羽生は「前回対戦時はカウンター攻撃でやられたので、それを意識してプレーしたが、リスクマネージメントがうまくいった」と振り返った。そして、MF阿部勇樹は額の中央を6針縫う裂傷を負いながらも攻守に奮闘して、勝利に貢献した。
失点の多さが課題だった千葉だったが、これで2試合連続の無失点勝利。集中力を切らせることはなかったが、試合後の佐藤も語ったように「相手に押し込まれたところで流れを切れなかったのはうちの課題」という、以前からの修正ポイントは残る。ナビスコカップ準々決勝に向けて、試合を落ち着かせるコントロール術を習得しなければならない。
一方、今節の川崎Fは決定力不足に泣いた。現在、戦列に復帰しつつある負傷者がベストコンディションになれば、堅守が支えるカウンター攻撃の冴えも復活するはずだ。
以上
2005.07.24 Reported by 赤沼圭子
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