7月2日（土）J1 第13節 名古屋 vs 大宮（19:00KICK OFF/豊田ス）
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リーグ中断期に、攻撃の要・マルケスの退団、Ｇ大阪から中山、磐田から藤田を獲得と、チーム編成に動きがあった名古屋。中山はすでにナビスコカップ（6/4Ｃ大阪戦、6/11清水戦）で公式試合デビューを果たし、２得点と結果を挙げているものの、藤田は6/20から行われた福井キャンプで初合流、プレシーズンマッチ（6/25Ｇ大阪戦）でのテストマッチをしているのみ。この試合で、藤田らしさを見せてくれたものの、まだ本領発揮とまではいかない出来。藤田自身も「あの試合はよくなかったからあまりふり返りたくない。少しずつ連携を深めて、練習で理解したことを試合ではっきりさせていきたい」と話しているように、チームとのフィットには少し時間がかかるかもしれない。しかし、フィットすれば効果は絶大だ。彼のプレーが周りを活かし、周りのプレーが彼を活かす。中山、中村など、前線の選手も攻撃力を増し、攻撃的なパスサッカーが生まれるはず。「大宮戦では得点を狙いたい」と言っていた藤田の意気込みが、チームとフィットすることを期待したい。

「リーグ再開後の試合（6試合）で、勝ち点12を取ること」とネルシーニョ監督は７月のテーマを掲げた。２位以下が勝ち点１差でひしめくリーグで、４位から順位アップを図り、首位・鹿島にこれ以上離されないためにも、このテーマは必須だ。しかし、今回、不動のボランチ・クライトンが出場自粛で不在。さらに、プレシーズンマッチで露見したDFの課題。不安要素も潜む中、大宮戦をどう戦い、連戦のスタートを白星で飾れるかは、チームのモチベーションにもかかっている。

対する大宮はリーグ８位。名古屋がリーグ戦で0-2と惨敗した神戸に、ナビスコカップで3-0と圧勝。決勝トーナメント進出も決めている。その後も嬬恋キャンプや練習試合で、好調をキープしているようだ。大宮のカギとなるのは、新加入の藤本。03年には名古屋に在籍していたが、ネルシーニョ監督の就任後、構想から外れて出場機会が激減したこともあり、この試合は「恩返し」の一戦でもある。

また、Ｊ１昇格の大きな原動力となった西村、著しい成長をみせたマーカスなど、半分以上が既存のメンバー。Ｊ１でも戦える手応えを感じている自信が、チームの勢いにつながっているはずだ。『相手の攻撃を抑えて粘り強くチャンスを待つ』サッカーができれば、引いて守る相手を苦手とする名古屋から、勝ち点３を奪うことも十分可能。相手によって布陣を自由自在に変え、結果を残してきた大宮。三浦監督の采配にも注目したい。

以上

2005.07.01 Reported by 茂木美佐子