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【J1:第13節 神戸 vs 千葉 プレビュー】新生パベル神戸が、最下位からの浮上を目指し、オシム千葉と対戦(05.07.01)

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7月2日(土)J1 第13節 神戸 vs 千葉(19:00KICK OFF/神戸ウイ)
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今季のJ1でここまで最下位(勝ち点9)に低迷しているヴィッセル神戸。J1では、中断前の5月にレオン監督(当時)のもと復調の兆しを見せていただけに、6月の監督およびコーチングスタッフ交代劇には誰もが驚かされた。これで1シーズンに3人が監督を務める異常事態となった神戸だが、パベル・ジェハーク新監督の手腕と、選手の奮起にかけるほかない状況である。

 そのなかで、今月は「HOT6!」と銘打たれているとおり、1カ月で6試合も行なわれるハードスケジュール。最下位神戸にとっては、負けられない、いや、勝って勝ち点を積み上げなければならない試合が続く。パベル新監督には、いきなり試練の1カ月が訪れたわけだ。そんな新生パベル神戸のリーグ戦再開初戦となるのが、勝ち点17で7位の名将オシム監督率いるジェフユナイテッド市原・千葉である。

千葉との対戦成績は、J1リーグ戦で10勝6敗と分がある神戸だが、オシム監督が千葉(市原)を率いる過去2年を見ると、2勝2敗の五分。しかも昨季2ndステージでは1-5と惨敗した苦い経験もある。今季、主力選手が何人か抜けたとはいえ、U-20日本代表の水本、水野ら若手の台頭、新外国人のハースやストヤノフ、ポペスクの活躍、そして現有戦力の阿部、佐藤、坂本、巻らの奮起もあり、上位戦線に踏み止まる千葉。走り回って連動性の高いサッカーは、神戸のみならず他チームにとって脅威である。

では、そんな千葉に相対する神戸の現状を見てみよう。昨季のハシェック政権でコーチを務めていたパベル新監督は、そのときに実践したスタイルを継承するようで、まずはしっかり守ることをテーマにして、システムは4-4-2となる見込み。今節では菅原が出場停止となり、佐伯とホルヴィがボランチに入る予定だ。そのうえで、最たる注目点は日本代表の三浦淳のポジションをこれまでの左サイドから、本人の利き足でもある右サイドの攻撃的MFへコンバートすること。ホージェル、ホルヴィとともに、左サイドに偏りがちだった攻めを修正することで、バランスを保てるようになれば、チームにとっては攻守にプラスとなるはずだ。

もうひとつの注目点は、得点力不足が課題のFW。リーグ戦ではワースト2位タイの11得点、しかもFW陣の得点は三浦知の2点、播戸の1点の、併せて3ゴールという寂しい数字だけに、リーグ戦再開後は、出場するFWが何点取れるかというのが、神戸にとってのキーポイントであることには変わりない。ただし、エースの播戸は右足のふくらはぎを傷めて、出場できるかどうかは微妙なところ。パベル監督は平瀬を今季初先発させる方針だ。また、リーグ戦、カップ戦ともに今季はずっと先発出場を続けてきた三浦知については、栗原、和多田とポジションを争っている状況で、スタメンから外れる可能性もある。

4月の松永監督解任時に、暫定的に監督を務めていたパベル氏だが、そのときは実質的な指揮権を持っていなかった。言うなれば、今回こそパベル色を打ち出す最初の試合となる。わずか1カ月足らずでは、チーム戦術以下すべての面で、千葉に遅れをとっていることは否めない神戸。それでも、今回の監督交代で、チーム全体に危機意識が相当生まれていることもあり、このモチベーションを試合に活かして、昨季の開幕戦のように神戸ウイングスタジアムで千葉から勝利をもぎ取りたいところ。クラブのスローガンのように、暑さを吹き飛ばす「夏のダイナマイト・ウェーブ」を起こすタレントは揃っているだけに、あとは結果を残すのみ。神戸にとって、このリスタートは今季最大の山場である。

以上

2005.07.01 Reported by 前田敏勝
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