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【HOT6!J1は7月の6試合が激アツ!】再開後はこう戦う!名古屋編(05.06.27)

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◆12節までを振り返って

 今季から4バックシステムに着手したネルシーニョ監督。2月のキャンプでDFの要であり監督からの信頼も厚い大森が右膝の前十字靭帯を損傷。この戦線離脱はチームにとって大きなダメージを受けると思われた。ところが、移籍加入の増川が古賀とセンターバックのコンビを組むと、これが機能。さらに、安の加入で中盤の安定感も増し、第11節(5/8)・G大阪戦までリーグ2位の好成績を残していた。
 もちろん、簡単な道のりではなかった。一昨年得点王に輝いたウェズレイはケガの状態が思わしくなく不発。さらに、攻守にわたって抜群のセンスをみせた安が第6節(4/17)・川崎F戦で、堅守を支えてきた増川が第7節(4/23)・柏戦でケガをして離脱。サブメンバーまでがケガに見舞われ、累積警告で出場停止の選手も重なり、スクランブルの布陣で臨んだ試合もあった。
 上位チームの取りこぼしなどにも助けられそれでも何とか凌いだが、ついに第12節(5/14)・神戸戦での敗戦で4位に順位を落としてしまった。まだ優勝を狙える位置につけているし、選手層の薄い中、底力も見せてくれた名古屋。若手の底上げができたことも、大きな収穫となったはずだ。それと同時に、増川、安、本田の新戦力がチームにとって大きな存在であることも印象づけた。
 課題も残る。チームの核であるメンバーが揃わないと安定した戦いができないこと、そしてメンタルの弱さ。これらを克服することができなければ、再開後、優勝の道は遠のいてしまうだろう。


◆再開後の展望・見どころ

 リーグ戦中断前に、ブラジル人2トップのウェズレイ、マルケスがそれぞれ海外のクラブへ移籍。決定力不足に悩むチームにとって痛い状況となってしまったが、6月に入りG大阪から「浪速のゴン」中山悟志が期限付き移籍。さらにナビスコカップ予選中には磐田から藤田俊哉の完全移籍も決まった。これで少なからず攻撃力の補強ができたと言えるし、中山が加入してからナビスコカップの2戦を1勝1分、しかも中山は2試合連続得点と好調だ。この間に増川も復帰し、堅守も取り戻しつつある。さらに、調整が遅れていた安も、7月中には復帰できると思われる。また、日本代表の楢崎、U-20日本代表の本田も、それぞれチームへと戻ってくる。
 好材料が揃い、核となるメンバーも出揃ってくるであろう7月の連戦のカギを握るのは、やはり藤田か。6/20〜24の合宿で初めて合流したが、彼がチームにフィットすれば名古屋の中心選手となり、いい結果につながるだろう。
 予想される布陣は4-3-3。トップの中山、2列目の中村も得点力アップが期待され、クライトンや両サイドバックの中谷、井川からの配球も効率的に得点へと結びつくものとなるはずだ。さまざまな攻撃パターンで、見ていて面白いサッカーを、そして悲願の優勝へ向かって成長していく新しい名古屋を見せてくれるに違いない。


◆HOT6の注目選手

○藤田俊哉
磐田の黄金期を支えてきた男の争奪戦は、ネルシーニョ監督の熱いラブコールもあり土壇場の逆転劇で見事に勝利。日本代表でも『ボールのあるところに藤田がいる』と言われるほどで、その実力は実証済みだ。裏に抜ける、くさびになる、ダイレクトパスを出すなど、あらゆるチャンスを創り出し、七変化の攻撃パターンをチームにもたらしている。さらに驚くべきは豊富な運動量。33歳のベテランとは思えないほど動き回り、チャンスメイクだけでなく、守備も精力的にこなす。プレーだけでなく、メンタル的な部分でもチームの柱となり、いい影響をもたらしてくれるだろう。

○中山悟志
今シーズン序盤からケガに苦しみ、G大阪では影を潜めていたが、名古屋への期限付き移籍を機にその実力を成熟させてほしい。ナビスコカップ予選では、いきなり先発出場し2試合連続得点で鮮烈なデビューを飾るとともに、チームメイトはもちろん、早くもサポーターからの信頼も得た。彼の活躍で、チームを上昇気運に乗せて中断後のリーグ戦に弾みがついたのは間違いないだろう。182cmの長身を活かしたプレーは、名古屋の攻撃パターンを確実に増やし、ブラジル人2トップが去った穴を埋めてくれるのではと、期待させるものを感じる。


◆再開後のフォーメーション予想




以上

Reported by 茂木美佐子
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