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【HOT6!J1は7月の6試合が激アツ!】再開後はこう戦う!新潟編(05.06.27)

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◆12節までを振り返って

「試行錯誤」。第12節までの新潟の戦いぶりはこの言葉で表現される。
主に採用した布陣は4-3-3。それ以外に4-4-2、3-4-3、3-5-2でスタートした試合もある。試合中に4バックから3バックに変更するパターンもあった。リーグ戦12試合中、同じスタメンが2試合続いたのは第7節東京V戦と第8節清水戦、第10節川崎F戦と第1節柏戦。開幕からめまぐるしくシステムとメンバーが変わり続けてきた。
 チームコンディション的には、いい状態ではなかった。2月のブラジル、開幕直前の静岡とキャンプを重ねてシーズンに入った。ただ、今年の新潟は例年にない大雪に見舞われ、開幕戦を終えても地元で練習ができない状態。精神的な疲労を取り除けないまま戦い始めたことは否めない。当然、キャンプで積み重ねてきたものを形にして出すことにも時間がかかった。開幕戦はF東京に0-4の敗戦、第2節はホームで大分を2-1で振り切るが、第3節の横浜FM戦は1-4と大差をつけられるなど、落ち着いた内容の試合ができなかった。
 一方、苦しみながらも実力をつけてきたことも確か。「相手によってフレキシブルに対応する」。反町康治監督が言うように、複数のシステムはキャンプ中から試していた。第10節の川崎F戦、今季初めて3-5-2でスタートし、2対1で勝ち星を挙げた。主戦法にしてきた4-3-3の試合では、中断直前のヤマザキナビスコカップ第5節(6/4)の神戸戦で1-0、続く第6節(6/11)浦和戦で3-0と、無失点で2連勝。選手は対応しきれるようになった。
「うちにレギュラーはいない」。反町監督は意識的に選手間の競争を煽ってきた。DF丸山良明が故障すると、その穴は高橋直樹が埋めた。本来はセンターバックの喜多靖は左サイドバックとして定着しつつある。昨季、右サイドMFが中心だった寺川能人はボランチでもプレー。主力の離脱、ポジション変更があっても、それをチームの実力アップの1つの要素にしてきた。
 勝点14の15位と波に乗り切れないまま前半を終えた感があった新潟。ただ、その中には手応えも十分に含まれていた。



◆再開後の展望・見どころ

 新潟は中断前のヤマザキナビスコカップ・神戸戦、浦和戦で連勝している。そこでつかんだ感触を形にしたい。特に序盤の失点を防いで、リズムをつかめるかどうかがカギになる。
 前半戦の新潟の失点はリーグワーストの23点。開始30分までに8失点していて、そのケースでは1勝2分3敗。試合の入り方が不安定だった。
 後半戦も主戦法は4-3-3になる。その守備の要にMF桑原裕義が復帰した。開幕直前に左足小指を骨折し、リーグ戦12試合は出場がなかった。ヤマザキナビスコカップの神戸戦で今季初出場。続く浦和戦にもフル出場し、前線と最終ラインの隙間を埋めて2試合連続無失点に貢献した。
 チームの心臓部とも言えるこのポジションは、萩村滋則、本間勲、そして山口素弘もこなしているが、桑原の復帰でレベルアップしている。この位置が機能することが、攻撃のリズムにもつながる。
 ディフェンスラインは海本慶治を中心に統率が取れてきた。喜多靖が左サイドバックに定着。右サイドバックのアンデルソン リマも日本のスピードに慣れてきた。ただ、中断前後から故障者が増えていることが気がかり。シーズン途中から離脱している丸山はじめ、中断期間中も数人が故障で別メニューに。7月の連戦もディフェンス陣の顔ぶれに大きく影響しそうだ。梅山修、鈴木健太郎ら戦術面でベンチを外れていたメンバー、ヤマザキナビスコカップでベンチ入りしたルーキーの藤井大輔らも含めて総動員するケースもある。
第15節の千葉(7/9・土)、第16節のC大阪(7/13・水)は、アウエーで2連戦。移動の負担がかかる日程に、相手の戦力分析も絡んで1つのポイントになりそうだ。
 J2時代から新潟は夏場以降に調子を上げていくチーム。昨季もセカンドステージに4連勝をマークするなど、開幕前の長期キャンプの成果がこの時期に出てくる。失点を抑え、攻撃のリズムをつくる戦いぶりを再開直後から披露したい。


◆HOT6の注目選手

 名古屋からの移籍組のプレーが注目される。MF岡山哲也は中断前から調子を上げてきた。「チームに流れを引き寄せるのが自分の仕事」。第10節川崎F戦では移籍後初スタメン。新潟が掲げる「ムービングフットボール」を実践し、リズムをつくった。反町監督は「サッカーを知っている。チームに何が必要かを理解してプレーしている」と信頼を寄せている。
 開幕当初は試合終了間際の途中出場が多く、持ち味を発揮できなかった。首、腰など故障も続いた。中断前になってようやくアピールできてきた形だ。中断期間の練習試合などでは機動力を生かしたプレーを披露している。ピッチ上でチームメートに盛んに声をかけるなど、まとめ役も務めるようになってきた。再開後はスーパーサブとしてだけではなく、スタメン起用の可能性もある。
 もう一人はMF海本幸治郎。前半戦は不本意だった。フル出場を続ける兄慶治とは対照的に、リーグ戦は第4節から欠場。リーグ戦が中断した直後のヤマザキナビスコカップ第3節浦和戦からスタメンに復帰している。開幕当初は右サイドバック、復帰直後は3トップの右と役割は変わったが、タテを突く力強さはチームには必要不可欠。
ボールに絡むシーンはまだ少ないが、復帰後の試合では効果的なポジショニングを見せている。
 岡山、海本幸ともに前半戦は力を出し切っていなかった。胸中には期するものがある。2人が生きる流れができると、攻守がかみあった試合内容になる。


◆再開後のフォーメーション予想

  


以上

Reported by 斎藤慎一郎
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