5月28日（土）ヤマザキナビスコカップ 第4節 名古屋 vs 鹿島（13:30KICK OFF/瑞穂陸）
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前節、CB増川が4/23の柏戦（J1リーグ第7節）以来6試合ぶりの復帰で、堅守が戻ってくると思われた名古屋。しかし、開始11分で2点を失い、ゲームプランは大きく崩れ、0−3でまさかの大敗を喫した。この黒星で、ナビスコカップ3連敗、リーグ戦から数えると5戦勝ち星なし（1分4敗）、しかも、得点は5試合でわずかに1得点という結果となってしまった。さらに、この試合でも、まだまだ万全の態勢とは言えず、GK楢崎は日本代表へ、MF本田はU-20代表へ、それぞれ招集。また、北朝鮮代表のMF安は、ケガが完治せず、代表合流を見送っている。このチーム状況に対しネルシーニョ監督は「ピッチに立ったら集中し、気合いを入れて戦うことが必要だ」と、原因は守備力や決定力ではなく、メンタルにあることを指摘。自信を取り戻すためにも、この試合は勝たなければいけないだろう。

それでも明るいニュースはある。5/1の浦和戦で肉離れをおこし、戦列を離脱していた中谷が復帰の見込み。また、ここ5試合で唯一の得点（5/8 G大阪戦）を挙げたMF平林が、持ち味の攻撃的プレーでアピール。マルケスとの2トップでスタメン出場が濃厚となり、自身の好調をチームにも与え、勝ち点3をもたらすつもりだ。

対する鹿島も前節のC大阪戦で1−3の黒星を喫し、リーグ戦独走首位の強豪はナビスコカップ予選通過が微妙な立場に立たされた。しかし、鹿島の事情を考えれば致し方ない結果とも言える。FW鈴木、MF小笠原、本山と、チームの主軸が日本代表へ。さらに、チーム得点王のFWアレックス　ミネイロや、MFフェルナンドなど、攻撃の主軸となる外国人もケガで、ナビスコカップでの復帰は望めない状況だ。

それでも鹿島のモチベーションは下がっていない。前節、1得点に終わったものの、22本のシュートを浴びせたゴールへの執念は驚異的。チャンスを作り、時には自らもゴールを狙うボランチ・新井場をはじめとする、レフティー揃いの左サイド陣。前節唯一得点を挙げたMF増田。そこに2トップを張る中島、深井のコンビがフィットすれば決定力もついてくる。そうなれば、あとはベテランCB大岩、岩政率いるDF陣が名古屋の攻撃を止めるだけだ。

この試合が終われば、名古屋のFWマルケスはブラジルへ帰国。2年半、チームの勝利に貢献してきた彼に、花道を作ってあげられるか？　そういった意味でも名古屋は絶対に負けられない戦いとなる。

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2005.05.27 Reported by 茂木美佐子