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【J2:第14節 山形 vs 鳥栖 プレビュー】好調・山形のFWで、2位までジャンプアップした鳥栖の勢いを止めることができるか?(05.05.27)

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5月28日(土)J2 第14節 山形 vs 鳥栖(14:00KICK OFF/山形県)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 鳥栖は5試合連続無失点中と目下絶好調。ホームで迎え撃つ山形も、今季13試合で8失点と守備の安定感は際立っている。2位と3位の上位対決というおもしろさも加わり、見逃せない一戦となった。

 鳥栖の堅守は、豊富な運動量と精神的な粘り強さに支えられている。ゴール前まで引いて守るのではなく、高い位置からボールを奪いに行き攻撃への切り替えを早くすることで、得点にもつながる好循環で2位までジャンプアップしてきた。
 前節・仙台戦では高林がプロ初先発で初得点。京都に初黒星をつけた2節前の試合では、鈴木の2ゴールに新居がダメ押しとFWがきっちりと仕事を果たした。右サイドの宮原、U-21日本代表に選出された左サイドの高橋も得点力を兼ね備えている。毎試合、新たなヒーローが生まれていることや、前節の仙台戦でようやくホーム初勝利が飾れたことも、アウェイに乗り込む勢いを後押しすることだろう。
 心配の種を探すとすれば、八田の出場停止。今季ここまでフル出場のセンターバックの不在がどう響くか。ラインの高さなどチーム戦術の基本的な部分では問題ないだろうが、マークの受け渡しなど瞬時の判断が要求される場面で連係にほころびが生じてはならない。井手口とシュナイダーのコーチングを含めた働きが特に重要になってくるだろう。

 第8節、ホームで0−2と敗れた後、松本監督は「我々にとって勉強させてもらった試合だった。今までのゲーム内容の良さは錯覚していたと悟らされた」と話し、守備を見直したことが、5試合連続無失点のスタートとなった。
 その第8節の相手であり、鳥栖に最後に土を付けたチーム・山形は、勝ち点21と鳥栖を1差で追う3位の立場で今節を迎える。鈴木監督は「鳥栖は勢いのあるチーム。勢いに乗せない戦いをする」と対策に余念がない。

 前節では阿部祐大朗が移籍後初先発でフル出場。ゴールを決めきれないシーンはあったが、ようやくつかんだポジションで大器の片鱗を随所に見せた。また、昨シーズンは後半の切り札として活躍した林も、途中出場で今季初得点を挙げた。ここまで先発出場を続けてきた原は負傷で出場できないが、山形のFWは練習から好調をキープしている。
 そのFWへ、山形は鳥栖のゴール前までボールを運びたい。第1クールで旋風を巻き起こしたワンダーボーイ佐々木が警戒され、単独で守備網をこじ開ける機会がめっきりと減ってきた。その影響をもろに受けたのが2トップ。中で合わせるタイプとは言え、先発の2人でシュート数0や1の試合もあった。それを打開するために、山形が取り組んでいるのが攻撃バリエーションを増やすこと。佐々木が起点となり、オーバーラップする臼井、またはボランチとのコンビで崩していく。粘り強く食らいつく鳥栖を逆手に取るのも有効な手段のひとつだ。相手DFを引き連れてサイドへ流れ、空いたスペースへ2列目から飛び出すような形を数多くつくりたい。

 京都の独走をこれ以上許さないためにも、そして、順位で下位の大集団に飲み込まれないためにも、絶対に勝ち点3を手に入れたい戦い。キックオフの笛は14時、興奮の90分が始まる。


以上

2005.05.26 Reported by 佐藤円
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