5月28日（土）J2 第14節 京都 vs 湘南（14:00KICK OFF/西京極）
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　前節、京都は草津に快勝し、連敗阻止どころか、さらに守備意識を高めて西京極に帰ってきた。そこに挑むのは第8節の水戸戦以来5試合も勝星から遠ざかっている湘南。両チームを比べると京都優位と言わざるを得ないところか。

湘南が勝利から遠ざかっているここ5試合の失点パターンを見ると、全て前半に失点を許している。勝利を収めた第8節の水戸戦でも先取点を奪われてから追いつき逆転をするという展開だ。
前回の京都との対戦も開始わずか3分でアレモンに決められている。そして、一瞬の隙をつかれてスローインからパウリーニョに追加点を奪われた。湘南はこの守備面のもろさをどこまで改善できるのか。守備陣をみると田村が累積警告で欠場するものの、バリシッチ、白井が出場停止から復帰してセンターを守る。このコンビを中心に、湘南ディフェンスがどこまで京都の攻撃を前半無失点に、そして相手に先に得点を与えずに耐えられるか注目だろう。

その湘南ゴールに迫る京都の2トップはパウリーニョとアレモン。アレモンは出場停止明けの前節に早速ゴールを決めて波に乗っていて、この試合でも得点を決める可能性大だ。
対してパウリーニョは7試合ゴールから遠ざかっている（第6節は欠場）。ただ、調子を落としている風でもなく、京都の攻撃の中心に位置しているのは間違いない。アレモンとのコンビで速攻からの得点にも期待が集まるが、パウリーニョはボールを持っていない時のマークを外す術にも長けている選手のため、左サイドの中払とアレモンでパス交換をしている間にゴール前に入り込み決定的な仕事をする可能性も高い。中払とアレモン、パウリーニョの2トップが絡んだ攻撃でパウリーニョのゴールへの期待が高まる。

湘南の攻撃の軸は加藤と佐藤だ。ボランチの佐藤はドリブルも武器だが、パスの配給元となり攻撃のリズムを作り出す。そして加藤はチームの得点源。柿本のフォロー、そして積極的な飛び出しでチャンスを演出する。
しかし、京都のディフェンスも相当堅く、簡単には崩せないだろう。特に京都は米田、斉藤による中盤のチェックが速く厳しい。湘南は佐藤からのパスを加藤、柿本らが京都のボランチとディフェンスの間でどれだけ上手く受けることができるかが鍵になるかもしれない。

京都は鳥栖戦で守備意識の甘さをつかれてまさかの3失点を喫したが、草津戦でそこを修正してホームに戻ってきた。その京都相手に湘南がもう一波乱を起こすことができるのか。それとも、京都が湘南の守備を切り刻むのか、興味深い一戦となる。


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2005.05.26 Reported by 武田賢宗