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【J2:第14節 福岡 vs 仙台 プレビュー】7試合ぶりの勝利のために、とにかく「きっかけ」が欲しい福岡。ホームの大声援を力に変えて仙台を迎え撃つ(05.05.27)

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5月28日(土)J2 第14節 福岡 vs 仙台(14:00KICK OFF/博多球)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 ゴールチャンスを作り出しても決めきれず、リードしても終盤に追いつかれる。悪循環に陥った福岡は、4月16日の横浜FC戦以降、勝ち星から見放されている。細かな修正点はいくつかあるが、「最良の薬」は勝ち点3。ここまで我慢のときを過ごしてきたが、ホームゲームで勝ち点3を奪って悪い流れを断ち切りたいところだ。博多の森では大勢のサポーターがピッチに立つ選手たちを後押しするはず。福岡はその声援を力に変えて仙台を迎え撃つ。

 志向しているサッカーに大きな問題はない。ほとんどの試合で主導権を握っているのは、その証でもある。問題はペナルティエリアから先と、リードをした展開での終盤の守り方。勝てない流れがそうさせるのか、ゴール前まで持ち込んでも思い切りが足りず、終盤はDFラインがズルズルと下がって全体のバランスを崩してしまっている。チーム内に生じたわずかなズレ。それを解消するためには、自分たちの力を信じて、自分たちのサッカーを貫くことしかない。
 怪我で戦列を離れていた選手たちも、ほぼ戻ってきており、チーム状態は決して悪くない。あとはきっかけを掴むだけ。選手たちは必要以上にナーバスにならず、仙台戦へ向けて戦う気持ちを高めている。「前節の横浜FC戦は調子は悪くなかったが、細かなミスが多く納得はしていない。がむしゃらにプレーして、とにかく点が取りたい。怪我の間、試合を見ながら、どうすればいいかを考えていたが、これからはどんどんゴールを決めて連勝を続けていけるようにしたい」とは怪我からの復帰を果たした林。彼のハードワークに期待したい。

 さて、一方の仙台。開幕直後の不振からは脱しつつあり、ジワジワと上昇気流に乗りつつある。シュウェンクがチームにフィットしてきたのも好材料だ。前線からボールにプレッシャーをかけて高い位置でボールを奪い、そこから素早く攻めるのがチームの目指すスタイル。中盤は財前がトップ下、千葉がワンボランチを務めるダイヤモンド型で、前線でキープさせておいて、清水、梁が中へ切り込んでゴールを目指す。根引を中心にした最終ラインも安定感を取り戻しつつある。

 ただ、前節では鳥栖の大きなサイドチェンジに対応しきれずにチャンスを作られ、また、バロンを投じて追い上げを見せた後半は、最後のところで連係が合わずに決定機を作り出せなかった。「どこで戦うか、どこでチャンスを作るかが徹底されていない」と都並監督も試合を振り返った。攻守の要となるはずだったシルビーニョが、怪我のために戦列から離れたままと、チームにとっては苦しい状況が続くが、立ち直りつつある現在の流れを断ち切ってしまわないためには、全員の力をあわせて勝ち点3が欲しい。

 地力という面では、中心選手がほぼ揃った福岡か。しかし、福岡は内容を結果に結びつけることが現在の課題。いつものように決めきれない展開になると苦しい。おそらく、立ち上がりから積極的に仕掛けるだろうが、早い時間帯での先制点が欲しい。
 仙台はバロンとシュウェンクが2トップを組むのが濃厚。高さを生かして前線での制空権を制し、落としたボールに2列目から飛び込ませるのが狙いだ。前節の反省を生かして最終局面での意思統一が出来れば、思い通りに試合を進めることも可能だ。

 現在、首位を独走する京都を除けば、J2は大混戦。戦ってみなければ、どうなるか分からないという状況が続いているが、この試合もお互いにとって厳しい戦いになることは間違いない。しかし、きっかけさえを掴めば、そのまま抜け出す力を両チームは持っている。きっかけを掴むために、どれだけ強い気持ちを見せられるか。結局は、それが勝負を分けることになりそうだ。


以上

2005.05.26 Reported by 中倉一志
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