5月21日、男子に先駆けて女子のキリンチャレンジカップが西が丘で行われた。昨年12月の台湾戦以来となるなでしこジャパンの日本での国際試合ということでその成長ぶりに注目が集まった。
「若い世代には何よりも経験が必要」と語った大橋監督の言葉通り、先発メンバーには高校生の永里、宇津木そしてGKには福元を起用。平均年齢22.7歳という若いメンバーで臨んだ。対するニュージーランドも若い選手中心のまだスタートしたばかりのチーム。身長170cmを越す体の大きい選手が多く、強い当たりが予想された。しかし、日本が対戦する相手はほとんどが日本よりもフィジカルに優れているというのが実情である。対策は常に日々の練習で培っている。大橋監督に「暑さが懸念されるが、高い位置からボールを奪いにいき、つないでいくハードワークを要求」された選手たちは前半からアグレッシブに動き回った。
しかしボールを完全に支配し、幾度となく決定機を生み出すも、得点にまでは結びつかない。ようやく27分にFW大野からのボールをMF澤が蹴りこみ先制ゴールを挙げると、37分にはFW永里が相手DFを背負いながら左足で代表初ゴール。右足の治療のため戦線離脱しているエース荒川に変わり、1トップへ入った永里はこのあと65分にも得点、2ゴールを挙げる活躍で大橋監督の期待に応えた。この永里、今大会でいきなりブレイクしたという訳ではない。昨年4月、日本で行われたアテネオリンピック予選。その代表メンバーに初めて名を連ねた永里は2戦目となるタイ戦でスタメンに大抜擢された。並々ならぬ緊張の中で戦った試合で多くの機会がありながらもノーゴールに終わり、試合後はあふれ出る涙を抑えることができなかった。あれから1年。「自分に自信を持とうと思って。Lリーグでしっかり結果を出そうと頑張った。」と苦い経験を乗り越えて代表のピッチに戻ってきた。
永里のほかにも同じく高校生のMF宇津木は左サイドから度々攻撃に参加し、中央に偏りがちな攻撃に厚みを加えた。こうした若手の活躍もあり、終始自分たちのサッカーを展開したなでしこジャパン。終わってみれば6-0の完勝だった。
この日の6ゴールを含めると女子代表通算得点は499を数えた。あとひとつで500ゴール。翌日には強化試合が組まれているロシア遠征へと旅立った。8月にひかえている東アジア選手権大会へ向けて、新たな課題と確かな手応え、そして500点目となるメモリアルゴールを手土産に戻ってきてほしい。
以上
2005.05.21 Reported by 早草紀子
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