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【ヤマザキナビスコカップ:第3節 柏 vs 大分 レポート】リーグ戦からの悪い流れを変えられなかった柏。大分は『決定力』で勝ち点3獲得(05.05.21)

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5月21日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第3節
柏 0 - 1 大分 (15:00/柏/5,204人)
得点者:'80 ドド(大分)
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 勝利の女神はいつになったら柏に微笑んでくれるのか…。

 「ツキにしちゃうのも…」と安永は言うが、後半立ち上がりに波戸と大野のシュートが立て続けに枠を叩き、59分にも再び波戸のミドルがポストを直撃。ツキに見放されていると思えてならないシーンが相次いだ。「まるでゴールに鍵がかかったよう」とは、前戦の東京V戦(5月14日、Jリーグ第12節)を0対1で落としたあとの柏・早野監督の言葉だが、今日も最後までゴールの鍵は開かず、0対1で敗戦。リーグ戦から続く連続無得点試合数を5へと更新してしまった。

 前半の失点を避けたかった柏と、守備から入る大分。両チームともに慎重な立ち上がりを見せ、決定的なシーンが訪れることはほとんどなく、ハーフタイムを迎える。柏はこの日、宇野沢の1トップにクレーベル、リカルジーニョが絡む布陣を敷いたが、「宇野沢の動きがあまりよくなかったということもあり、(布陣を)2トップに変えて」(早野監督)後半に臨むと、リカルジーニョに代わって入った安永、宇野沢らが前線で起点となり、チャンスを作り始める。

 引き気味の大分に対し、後半は圧倒的に柏が優勢だった。しかし、ミドルシュートがことごとく枠に嫌われるなどゴールを奪えずにいると、80分、左CKから流れたボールをドドが受け、小林祐のマークを外して左足でシュート。これがネットを揺らし、先制点は押されていた大分に生まれる。ビハインドを負った柏はパワープレーで1点を奪いにいくも、最後まで大分の堅固な守備を破ることはできず。「リーグとカップ戦の違いで気持ちを切り替えて… ということで、選手たちも新しい気持ちで入った」(早野監督)はずだったが、リーグ戦からの嫌な流れを断ち切れず、ナビスコカップ初黒星を喫した。

 「相手(のシュート)もバーに当たったが、それも実力だと思う。我々は決めるところで、しっかり点を決めて今日は満足している」(皇甫官監督/大分)

 敵将は試合後に手厳しい言葉を残したが、まさに柏がここ最近抱えている課題である「決定力」で、相手にしてやられた。内容では大分を上回った柏。だが、チャンスの数は少なくとも、決めるべき人が確実に決めた方に軍配は上がる。

 後半、柏は確かに主導権を握り、2トップがチャンスを生み出しもしたが、宇野沢、安永の両FWのシュートはゼロ。相手が引いていたとはいえ、チーム最多のシュートを放ったのが右SBの波戸では少しさびしい。ツキもなかった。しかし、「打って打って、走って走って、この流れを変えていくしかない」とFWの安永自身が語るように、とにかく点を取るべき人が取るという流れへと持っていかなければ、ゴールは遠いのかもしれない。

 「ホームで勝ちたいという気持ちは非常に強かった」(早野監督/柏)

 今季はホームでいまだ1勝の柏。ホームでの勝利への思いは強かったが、結果は出せず、試合中に選手を鼓舞し続けたゴール裏からは試合後、ブーイングが響いた。

 とりあえず、1点。次戦は1週間後の28日、再び日立柏サッカー場で千葉とのダービーマッチを迎える。グループCで首位を分け合うチームとの直接対決でもあり、絶対に負けられない。そのためにも、まず「1点」だ。悪い流れのなかに、どっぷりと漬かってしまっている柏。ダービー、6試合ぶりの得点、6試合ぶりの勝利、ホーム2勝目…。かかるプレッシャーは大きい。しかし、「点が入れば変わる」と誰もが感じている。プレッシャーをはねのけ、ツキを呼び込み、ゴールの鍵を開けてくれる選手の出現が待たれる。

2005.05.21 Reported by 小川典子
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