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【J2:第11節 横浜FC vs 京都 レポート】後半1点を返し粘る横浜FCを振り切った京都。無敗で第1クールを終える。(05.05.08)

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5月7日(土) 2005 J2リーグ戦 第11節
横浜FC 1 - 2 京都 (14:04/三ツ沢/3,347人)
得点者:'6 松田正俊(京都)、'40 松田正俊(京都)、'65 ジェフェルソン(横浜FC)
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「こんな試合観に来たんじゃないよ。ボールが前に渡った時、ワクワクしないんだよね。」ハーフタイム、すれ違ったサポーターからこんな声が聞こえた。

ここ数試合、白星には遠い試合が続いているせいか、それはだいぶフラストレーションが溜まっているような口調だった。今日の前半の戦いが、それに更に拍車をかけてしまったのかもしれない。

GW最後の試合の今日、横浜FCは首位を走る京都を迎えてホームで戦った。引き分け、そして負けがここ最近続いているだけに、横浜FCにとって一気に自信を取り戻すことの出来る試合になるかもしない、そんな一戦だった。

スターティングメンバーは、前節札幌戦とほぼ変わらないメンバーではあるものの、FWの久保田に変えて城を置いて臨んだ。第9節の甲府との一戦で足を痛めた城。前節の札幌との試合はメンバーを外れていたが、今日は痛み止めの注射をしての出場となった。

試合の立ち上がり、横浜FCは積極的にボールを奪いに行くなど、良いペースで試合を運んでいた。しかし、それは前半の5分までだった。京都の右サイドの星が右足で上げたクロスを、ゴール前でうまくマークを外した松田がヘッドで合わせて、前半6分に早くも先制されてしまった。先制点で勢いに乗った京都は、ボールを支配する時間が増え、積極的に左サイドの美尾、右サイドの星が積極的にいいボール出し、横浜FCを左右に大きく揺さぶり続けた。横浜FCは果敢にボールを奪い前に運ぶものの、パウリーニョ(京都)を残して全員が守備につく場面も多く見られるほど守備意識の高い京都DFに、ペナルティエリア内にまったくボールを入れさせてもらえない。前半20分過ぎから、積極的に城にボールをあててから展開を図り、その京都DFをこじ開けフィニッシュまで行くようになるものの、シュートの精度を欠き、枠を捕らえることができない。「きっちり決められなかったのが勝てなかった原因かもしれない」と小野智吉(横浜FC)が振り返ったとおり、小野智吉は25分から40分の間に訪れた3回のチャンスを逃してしまっている。

前半40分には、右サイドをドリブルで駆け上がった鈴木(京都)から出たクロスを松田が頭から飛び込んで決め、2点目。横浜FCは追加点を許してしまった。前節に続きアレモンを欠く京都だったがそれを全く感じさせず、替わって出場した松田がシッカリと結果を残す形となった。この松田の活躍には柱谷監督(京都)も「京都に入ってくる時(松田が山形を出された時)から、彼だったら必ずやってくれるだろうと思っていた。彼の一番良い時も苦しい時(左膝前十字靭帯断裂のケガ)も知っているので、結果を出してくれたことはとても嬉しいし、彼の努力を称えたい」と目を細めた。

後半は終始、ボールへ対しての強いプレッシャーがようやく掛かってきた横浜FCのペースで進んだ。後半20分、小野信義(横浜FC)のコーナーキックから、この3分前に北村に替わってトップに入ったジェフェルソンが合わせ、ボールを頭で叩きつけるようなシュートを決め2−1。その後もジェフェルソンは果敢にボールを奪いに行く積極的なプレーを見せ、また小野智吉をシルビオに、小野信義を内田に替え、何とか追いつこうとするものの、京都に鍵をかけられたゴールネットを2度は揺らすことが出来なかった。

「この試合を前半45分と後半45分という、違ったゲームが2つあるという考えで試合に臨んだ」と話した足達監督(横浜FC)は、後半の45分のゲームに存在した「ボールに対してのプレッシャー・戦う姿勢」に大きな手応えを感じたようだった。そこから生まれていたであろう横浜FCの後半の試合運びは、首位・京都を相手に1−0と戦えたことで、今後第2クール、第3クールと戦っていく上での自信となるだろう。

印象的だったのは、本日のマッチデープログラムに載っていた「今日も城が攻撃の要となり、横浜FCを引っ張るだろう。彼のプレーがチームとして狙っている方向へと導いてくれている。今日は彼がゴールを決めてくれるだろう」という足達監督のコメントだった。城への期待の大きさ、そしてチーム内での存在の大きさというものが強く現れている。

前線で城がボールを持ったときにスタンドから沸くワーっという歓声にも、それは現れていると言えよう。

城は試合終了後、3連敗をしっかりと受け止めた様子で「第1クールが終わって、やること・課題はだいぶ見えてきた。それをもう一度やっていくしかない」と話してくれた。

第1クールで見つけた課題をどう修正してくるか、第2クールからの横浜FCの戦いに注目したい。

以上

2005.05.07 Reported by 浅野有香
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