5月8日（日）J1 第11節 大分 vs 川崎Ｆ（14:00KICK OFF/大分ス）
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現在、通算4勝5敗1分け勝ち点13の大分トリニータは、第11節、4勝4敗2分け勝ち点14の川崎フロンターレをホーム・ビッグアイに迎える。

現時点で川崎Ｆは6位、大分12位と順位こそ差はあるが、勝ち点の差はわずか1点。「まだ、混戦。上位と差はない」との皇甫官監督の言葉通り、大分が勝てば簡単に順位は入れ替わる。他チームの成績によっては、うまくいけば、一気に4位に上がる可能性もある。逆に負ければ、一気に下位に下がる危険もある。それだけどのチームも拮抗しており、今節も少しも気が抜けない。

前節、大分は上位の名古屋相手に0−0のスコアレスドローで、勝ち点1を得た。名古屋の猛攻に対しても、ペースを乱すことはなく、ゲームを支配することが出来た。皇甫監督の目指す、「引いて守り、カウンター」が機能した。両サイドを起点としながら、2トップに加え、狙い通りカウンター攻撃をしかけることに成功した。しかし、たくさんのチャンスはあったものの、結局得点には結びつかず、開幕以来初の無得点試合になってしまった。これについて皇甫監督は、「リーグ2位を相手に、アウェーでしっかりと守り、勝ち点を持ち帰ることが出来た」と勝ち点1を取れたことを、むしろ「よし」とした。

今節は、相性のいいホームゲーム。是が非でもホーム3連勝をして、サポーターを喜ばせたい。対戦相手はJ1では初顔合わせの川崎Ｆ。J2時代の対戦成績は8勝2敗2分けと圧倒的に大分に分があるが、それも過去の話。J1になってからは、両チームともメンバーも違えば戦い方も違う。そういった意味でも楽しみなカードだ。
またもうひとつの見所は、両チームのストライカーの得点だ。大分のFWマグノ　アウベス、川崎ＦのFWジュニーニョ、共にJ1得点ランキング3位（5得点）。この試合では、どちらが先にゴールを決めるのだろうか。またディフェンス陣は彼等にどれだけ仕事をさせないかが勝敗の鍵を握る。

ここ最近、大分の4バックはセンターバックの柴小屋を中心に、随分と安定を増してきた。「今まではラインを揃えようと意識しすぎていてが、最近は揃わなくてもいいから、しっかりカバーリングすることを心がけている」というセンターバック深谷の成長も著しい。4バック導入当時は、「まずは守備」と慎重だったサイドバック、有村、吉村も、積極的に攻める姿勢を見せている。MFは「運動量がありすぎて体力が持たない」と皇甫監督も心配をしていたので前節からメンバーの入れ替えはあるかもしれない。後は、ここ最近コンビネーション抜群のブラジル人コンビのFWドド、マグノ　アウベスのゴールに期待したい。

対戦する、川崎Ｆは前節、新潟に負け2連勝はストップしたものの、勢いはまだまだある。川崎Ｆも大分と同じく、守備をしっかり固めて、カウンターを仕掛けるというパターンが定着している。「攻守のバランスが大事」と関塚隆監督の指示どおり、「それぞれの選手が守備の意識を持ち、スペースがあれば上がっていくやり方が安定してきた（長橋）」3トップのジュニーニョ、マルクス、黒津は素早いパス回しに加え、突破力がある。大分の堅い守りをどれだけこじ開けることができるか。

17日間で5試合戦う過密スケジュールの最終日。選手の疲労もピークに達してるだろう。しかし、両チーム条件は同じ。集中力を切らさずにチームとして戦えたほうに軍配が上がる。


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2005.05.06 Reported by 森田みき