今日の試合速報

ACLE
ACLE

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第10節 磐田 vs G大阪 レポート】磐田が2-1で競り勝ち、今季ホーム初勝利!(05.05.04)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月4日(水) 2005 J1リーグ戦 第10節
磐田 2 - 1 G大阪 (14:05/ヤマハ/16,579人)
得点者:'30 アラウージョ(G大阪)、'33 前田遼一(磐田)、'78 カレンロバート(磐田)
----------
 欲を言えば、どちらももっと点が取れたはずだが、ヤマハスタジアムを満員に埋めた観客―とくにジュビロ・サポーターは、おいしい料理を腹一杯食べたような満足感を得られたことだろう。

 ゴールデンウィーク真っ只中、素晴らしい好天に恵まれ、家族連れも数多く訪れたヤマハスタジアム。日陰はとてもさわやかだが、日向に出ると暑さを感じるというコンディションで、連戦中の14時キックオフというのは選手たちにとっては厳しい条件だったが、両チームの選手たちは立ち上がりから一歩も引かずに激しく攻め合った。
 
 G大阪は、このところの内容の良さそのままに、大黒の1トップにアラウージョとフェルナンジーニョの2シャドーという形の前線3人が鋭い動き出しやドリブルを見せ、スピード豊かな攻撃を展開。しかし、磐田もまったくひるむことなく、前田、カレンの2トップと右サイドの太田がよく動いて、山本監督が磐田に持ちこんだ速い攻撃を体現する。
 
 どちらも攻守の切り替えが速く、ゴールに迫る場面を数多く作るが、その中でもコンパクトさは保ってつなぐべきところはきっちりつなぐ。けっして中盤のないカウンター合戦ではなく、見応えたっぷりのスリリングな攻防を披露した。

 磐田左サイドの村井が足を傷めて15分に西と交代するというアクシデントがあったものの、前半風上に立ったホームの磐田が徐々に主導権を握っていく展開の中、先制点を奪ったのはG大阪。30分、遠藤の左からのクロスをニアに飛びこんだアラウージョが胸トラップからボレーシュート。これが素晴らしいコースに決まって、まずG大阪が高い決定力を見せつけた。
 
 だが、その3分後には、藤田の右クロスから前田が頭で決めて、すぐに磐田が同点に追いつく。どちらのゴールも、試合内容にふさわしいファインゴールだった。

 そして同点とした後は、完全に磐田のペース。とくに右サイドの太田の運動量が驚異的で、速攻からの飛び出しや左サイドでつないだ後のサイドチェンジなどから裏のスペースをついて右サイドを制圧した。他の選手もよく動いて、磐田らしい数的優位を作りながらの厚い攻撃が展開され、40分、42分、44分と決定機を作ったが、ここは決めきれずに前半は1-1のまま終了。

 後半は、逆にG大阪が攻勢に出て、2分の大黒のシュートがバーに当たるなど、流れを引く寄せていく。しかし、磐田の3バックは、裏をとる動きが抜群の大黒にうまく対応し、ラインをズルズルと下げることなく踏みとどまる。これによって中盤であまり相手にスペースを与えなかったことが、勝因のひとつとなった。
 
 逆にG大阪は流れをつかみきれず、チャンスも決められず、一進一退の展開となる中、33分に決定的なミスを犯す。山口の自陣右での不用意なミスパスを藤田がカットし、素早く裏に動き出した中山にスルーパス。そして、中山がGKを十分に引きつけて折り返すと、あとはカレンが押し込むだけ。試合前に通算150ゴールの表彰を受けた中山が18歳下のカレンをアシストして、磐田が勝ち越しに成功した。

 その後は疲れの見え始めた磐田をG大阪が押し込んだが、最後のところでDF陣が踏ん張り、2-1のままタイムアップ。これで磐田は、今季のリーグ戦でホーム初勝利。また山本監督にとっては、就任以来リーグ戦でのホーム初勝利となった。
 
 一方G大阪は、アウェーでの今季初勝利を目指し、内容には大きな問題はなかったが、2点目を奪えなかったことが痛かった。

 今季最高の観客導入となったホームで、良い内容、良い勝ち方をした磐田。過密なスケジュールの中でも、確実に復活への手応えをつかみつつある。

以上

2005.05.04 Reported by 前島芳雄
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第37節
2024年11月30日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/11/25(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J3リーグ全ゴールまとめ【1124】