5月4日(水) 2005 J1リーグ戦 第10節
C大阪 0 - 0 東京V (15:00/長居/19,013人)
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気温は23度、サッカー観戦には心地よい五月晴れの気候も、連戦の真っただ中にある選手たちには過酷なものだったようだ。試合後、コンビネーションの悪さを指摘された東京Vのワシントンは、「ゲームが多いので、疲れが影響しているのかもしれない」と語った。「暑さもあって、前半は特に疲れを感じた」と振り返ったのは、C大阪の前田和哉だ。
立ち上がりにチャンスを作ったのは、アウェイの東京Vのほう。左サイドを駆け上がった相馬崇人が、そのまま角度のないところからのシュート。相手GKがはじき出して、ゴールにはならなかったが、好調さを見せつけた。その後もどちらかといえば東京Vペースで、ボールを支配する時間帯が続いた。一方、C大阪のファーストチャンスは25分。右サイド・久藤清一のクロスを受けた古橋達弥が、ワントラップしてシュート。こちらもGKの好セーブで得点にはならない。
「点を取られすぎていたため、今日は守備を意識してチームのリズムをよくしようと考えた」(小林大悟)東京Vは、C大阪の攻撃のキーマンであるFW西澤明訓を厳しくマーク。常に2人以上が西澤に注意を払うという徹底ぶりで、自由にプレーをさせなかった。守備に重きをおいたという点では、C大阪も同じ。3バックと2人のボランチは攻撃参加を極力抑えた。「点を取って勝ちたいという思いはもちろんあるが、チームのキーワードは、『我慢』と『バランス』。粘り強く戦うことを意識した」(ブルーノ・クアドロス)ため、攻撃にやや迫力を欠いたのは致し方なかった。
前半はともに0点に終わった両チーム。後半に入ると早めの選手交代で、リズムを変えようとした。C大阪の小林伸二監督は、60分、まず森島寛晃に代えて若い米山大輔を送り出した。前線から積極的にプレッシャーをかけ、相手DFにほころびを見つけようという目論見だったのだろう。70分には決定的なパスを出せるMF久藤清一をサイドから中盤に移動させ、右サイドには廣山望を投入。さらに76分には決定力のある黒部光昭を前線に送った。すべてのカードを切ったものの、決定的なチャンスは最後まで生まれず、「点を取ることに関してはうまくいかなかった」と小林監督を嘆かせた。
ゴールが遠かったのは東京Vも同じ。負傷から復帰した小林慶行をはじめ、玉乃淳、町田忠道を次々に投入し、終了間際にはワシントンが立て続けにチャンスを迎えた。が、結果はノーゴール。「ボールはキープしたし、試合も支配できた。もう少しでゴールが奪えたのに」(アルディレス監督)。攻めながらもあと一歩で勝利にたどり着けなかった悔しさをこう表現した。
スコアレスドローに終わった両チーム。C大阪はこれで第4節以降7試合連続して負けがなく、無失点試合も3試合を数える。「点が取れなくてすみません」。西澤は頭を下げたが、選手たちの表情は暗くない。テーマにしてきた「守備の安定」がようやく現実のものになったからだろう。一方の東京Vは、決定機の数でC大阪を上回っていた分、もどかしさをより強く感じていたようだ。これで4試合続けて勝利から遠ざかることになった。
以上
2005.05.04 Reported by 横井素子
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