5月4日(水) 2005 J1リーグ戦 第10節
新潟 2 - 1 川崎F (15:04/新潟ス/41,422人)
得点者:'36 ジュニーニョ(川崎F)、'48 船越優蔵(新潟)、'84 アンデルソンリマ(新潟)
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新潟が第4節大宮戦以来の勝ち点3を挙げた。1対1の後半39分、鈴木慎吾に替わって入ったアンデルソン リマが、ゴール正面のフリーキックを決めて勝ち越した。川崎Fは前半36分にジュニーニョのゴールで先制したが、後半に入り後手に回るシーンが目立った。
弧を描いたボールが、GKを振り切るようにしてゴールネットに突き刺さった。同時に、アンデルソン リマは喜びを爆発させた。ジャージを脱ぎ捨て、ゴール前に走ってサポーターの大歓声を浴びた。後を追って走り寄ったチームメートと抱き合い、スタンドに手を振る。待ちかまえていたイエローカードも笑顔で受け入れた。
「勝敗を決める大事な場面。集中した」。その言葉通りに、気持ちに迷いはなかった。後半39分、鈴木慎吾がペナルティエリア外の中央付近で倒され、フリーキックを得る。反町監督はこのタイミングでアンデルソン リマを投入した。
4万1422人と、新潟スタジアムは今季最多の動員数。「リマ」コールがスタジアム中に響く。そしてファーストタッチがフリーキック。しかも壁の位置が定まらず、何度も仕切り直しになる。気持ちが乱れてもおかしくない状況。そんな中でも動揺はなかった。肩幅よりも広めのスタンスで両足をピッチにつけたまま、微動だにしない。
「観客の気持ちは伝わっていた。ただ、あの場面は最高に集中しなければならない。キックのことしか考えていなかった」。第5節G大阪戦でも交替直後のファーストタッチでフリーキックを決めている。ブラジル時代にはロスタイムに決めたこともある。気持ちの準備さえ整えば、期待に応える自信はあった。
これで今季3得点目で、すべてがフリーキック。得点した試合は2勝1分けと負けなしだ。リーグ戦のスタメンは2試合で、この試合が6試合目の途中出場。「苦しい状況」と不完全燃焼の日々が続く。それでも日頃から手は抜かない。練習後はフリーキックの練習を欠かさずに行っている。「新潟でプレーしていることを幸せに感じている。僕を支えてくれているすべての人にいつも感謝している」。モチベーションを下げずに、積み重ねてきた力でチームを救った。
「リマの起用は笛が鳴ってすぐに決めた。野球で言えば、1死一、三塁で外野フライかヒットを打てる代打を送った感じ」。新潟の反町監督は苦笑いしながら話す。それだけ勝ちたい試合だった。スタッフでは平岡、古邊の両コーチ、渡辺通訳が丸刈りにして気合いを示した。布陣は前節の広島戦からスタメンを4人入れ替えた。スタートのシステムは今季2度目の3バック。3-5-2はJ1に昇格してから初めて。それが当たる。同点ゴールは今季初スタメンの船越、トップ下に入ってリズムをつくった岡山も初スタメンだった。
川崎Fは主導権を握りながらも勝ち切れなかった。前半36分にジュニーニョが先制点。堅かった新潟の守りをようやく崩した。ただ、全体的には決めてを欠いた。後半はディフェンスラインが引き気味になり、新潟に中盤でボールをキープされる。ジュニーニョには丸山がマンマーク。前を向いてボールを持つシーンが少なかった。3トップのコンビネーションも最後の場面で止められた。「決める場面できっちりきめていれば、負けなかったはず」。関塚監督の口調には無念さがこもる。
6試合ぶりの白星を挙げた新潟は今後、軸になる布陣を固められるかどうか。攻撃的なスタイルを押し通した川崎Fは終盤での集中力が課題として見えた。両チームとも次節が大切になることは確かだ。
以上
2005.05.04 Reported by 斎藤慎一郎
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