9月11日（土）J1-2nd 第4節 鹿島 vs Ｃ大阪（15:00KICK OFF/カシマ）
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Ｊ１　2ndステージの順位表には、現在「勝点3　得失点差-1」という状況で10〜13位に4チームが並ぶ。11日に対戦する鹿島とC大阪もその中に含まれ、ここまで1勝2敗と同じ道をたどってきた。特に、両チームとも相手のリスタート直後に失点するという流れも同じである。いやな部分で似たもの同士だ。「優勝争いに残るためにも、もう負けは許されない」とする鹿島と、「J1残留争いから一歩抜け出たい」年間順位では最下位のC大阪。現状を打開し、次の一歩へと進めるのはどちらだろうか？

鹿島は先週のヤマザキナビスコカップ準々決勝（名古屋戦）で、後半88分という土壇場でPKを得るも、フェルナンドが外して2-1のまま敗れる後味の悪い試合となってしまった。それは最後のPKを決めきれなかったということだけではない。というのも、試合内容では前半は圧倒的に鹿島が有利に進めていたにもかかわらず、点に結びつけることが出来なかった。後半に深井・中島の投入でさらに攻撃の手を増やしたが、相手の早いリスタートで失点。「リスタートが早いのが分かっていただけに悔しい」（野沢選手）と、対応できなかったことに悔いが残った。

「単純に前の人数が足りない。バロンにボールが入っても次に受ける相手がいないので、チャンスが生まれない」(岩政選手）。バロンの加入により、前線に起点が加わった鹿島。しかし、そのボールを受けて空いたスペースに入り込む小笠原・本山が代表で抜けたこともあり、なかなかチャンスを作ることが出来なかった。
明日の試合は代表組も戻ってくる。アウェイでの試合をこなしてきただけに、体力的に厳しいものがあるだろうが、もう連敗できない鹿島にとっては彼らの存在は必須だ。「代表組にとっては確かにきつい日程かもしれない。インド戦の後で疲れもあるかもしれないが、チームのために頑張ってもらわないといけない」とトニーニョ・セレーゾ監督も、彼らのパフォーマンスがチームにいい結果をもたらすだろうと期待を込める。

対するC大阪は2週間の中断期間を経てリーグ戦に臨む。
前節の試合後「選手たちも修正点は認識しているが、90分持続できていない。集中が途切れた一瞬で失点してしまっている」と小林監督。その修正点は「クロスに対するポジショニング」また「サイドを使ってのワイドな攻撃」という2点だろう。認識はしているものの90分間持続できないというのは、2ndステージの7失点中5失点が後半に集中しているという結果から見て明らか。鹿島は後半、深井・中島というスピードがあって空いたスペースに抜け出すことが得意な選手が投入されることが多い。その鹿島相手に、後半に失点をしてしまうパターンの続くC大阪がどう対応するのかに注目したい。データから見ると、両クラブの対戦はリーグ戦でC大阪の9勝8敗2分。カシマスタジアムでは4勝4敗のイーブンで、鹿島に対してはC大阪が比較的相性が良いと言えそうだ。

同日に行われるＪ２では、勝利すれば川崎ＦのＪ１昇格が内定する。Ｊ１残留争いという微妙な位置にいるC大阪だけに、彼らの昇格を横目に黒星という結果は避けたいところだろう。明日は鹿島の「タイトル奪取に向けての意地」とC大阪の「J1残留への意地」が激しくぶつかり合う試合となりそうだ。

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2004.09.10 Reported by 柴田愛子