9月11日（土）J2 第33節 横浜FC vs 山形（19:00KICK OFF/三ツ沢）
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Ｊ２は第3クール最後のゲーム、第33節を迎える。次節から始まる第4クールへ向けて
どのチームも負けられない試合が続く。
今節、三ツ沢公園球技場で行われるのは前節の水戸戦に快勝し3位へ浮上した山形と相変わらずの得点力不足に悩む8位の横浜FCとの対戦。両チームのここまでの対戦成績は横浜FCの4勝5敗5分と拮抗している。

3位に浮上してきたアウェーの山形は、ラストスパート態勢に入り充実度が増してきている。ここ5試合で3失点の守備陣と現在得点ランク2位（日本人トップ）の大島を中心とした攻撃陣がかみ合っており、チームには強い自信がみなぎっている。前節の水戸戦では途中出場ながら大活躍を見せた林などサブに入る選手たちの充実度も高く、アウェーながらも今節では勝ち点3を狙って激しく横浜FCを攻め立てることが予想される。中盤の中心選手である大塚は今節も前節に引き続いての出場停止ではあるが、前節でその穴を埋めた秋葉のコンディションも上々でチームに大きなマイナスポイントは感じられない。後半になると運動量が顕著に落ちるゲームが目立つＪ２リーグにあって、山形は後半になると得点を挙げるシーンが目立っている。ここ数試合は鈴木監督のゲームプランにも冴えが感じられている山形、横浜FC戦でも勝利を挙げてさらに順位を上げて第4クールを迎えたいところである。

対するホームの横浜FCは深刻な得点力不足が今だ解消されていない。失点数の少なさではリーグ4位と健闘を見せる守備陣は、ここ3試合いずれも無失点で乗り切っている。しかし攻撃陣の不甲斐なさもあって2試合連続のスコアレスドロー。サポーターの苛立ちは募るばかりである。今節では、今季左サイドバックに定着していた中島とボランチのマシューが出場停止。怪我人が多いチーム状況の中でリトバルスキー監督の選手配置にも注目が集まる。中島のポジションには本来攻撃的な杉本の起用が濃厚か。今季はトップの位置からサイドバックまで様々なポジションで起用される杉本、本来の攻撃的な能力を生かして決定機を演出したいところであろう。問題はマシューの出られないボランチのポジションの穴埋め。北村、小野（信）ら数選手の候補が挙げられるが、チームのバランスを考えた上でのリトバルスキー監督の決断が試合の流れを決めそうな気配である。

現在の34失点という数字は、昨年の同時期（第32節終了時）に比べると24点も少なくなっている横浜FC。それだけに攻撃陣の奮起が強く望まれる。山形もここまで36失点と守備は大崩れしないチームであることを考えると、今節のゲームは守り合いの展開が予想される。6試合連続で固定されていたバックラインのメンバー変更を余儀なくされた横浜FCがバランスを崩し山形に飲み込まれてしまうのか、それとも逆に『怪我の功名』となるのかは非常に興味深い。今季の両チームの対戦は2試合とも1-1のドロー。今季の両チームの戦いぶりを象徴するようなロースコアのゲームとなっている。今回の戦いの鍵はズバリ2点目。現在の横浜FCにとっては2点というのは高いハードルに見えるが、そこを越えると久々に三ツ沢に勝利の凱歌が聞かれるであろう。もちろん2点を山形が取る展開になると横浜FCにとっては相当苦しくなる。とにかく注目は2点目である。

以上

2004.09.10 Reported by 小島耕