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【J2:第33節 札幌 vs 仙台 プレビュー】好調の千葉、シルビーニョを擁する仙台と、新星・金子が出場微妙の札幌。ダブルボランチに要注目(04.09.10)

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9月11日(土)J2 第33節 札幌 vs 仙台(19:00KICK OFF/札幌ド)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
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 もしも負けたら昇格レースから弾き出されるかも。そういうピリピリした緊張感を抱いて臨んだ前節のホーム・京都戦を4-3で勝った仙台は、2位・大宮との勝ち点差4、3位・山形との勝ち点差3とし、力を取り戻した様相だ。
 
 京都戦の数字を見ると、4得点を打ち込んだ財前、萬代、佐藤(2得点)の前線に目線がいきがちだが、彼らを後方から支えていたダブルボランチの千葉(1アシスト)、シルビーニョ(2アシスト)の貢献度も大だった。新聞や雑誌の試合評には、得点者に負けず劣らず彼らダブルボランチの名が多く記されていた。誰もが仙台スタジアムで2人の輝きに陶酔したということだろう。
 
 今節の札幌戦においてはDF小原が出場停止で代わりに根引が入り、FWでは萬代が13日までU-19日本代表候補合宿に招集され、入れ替わりに大柴と中原が出場停止から明けて参戦可能と、前と後ろでメンバーが変化するが、攻守の要となるボランチはがっちり固定されているのが心強い材料だ。札幌・柳下監督もシルビーニョについては、「中盤から組み立てて、前まで飛び出るので、自由にさせたくない」と警戒している。
 
 一方、札幌のボランチに目を向けると、開幕から不動のスタメンというのが今ひとつ確立されないままだ。振り返ると鈴木、中尾、田畑、権東、上里といった面々が起用されてきたが、攻守いずれかは得意だが一方は不得手というような一長一短があったり、コンディション低下やケガ、出場停止、メンバー不足に陥ったCBに配置換えされる(田畑)、果てはチームを去る(中尾)などで、なかなか核ができない。

 このボランチの位置を補強ポイントと捉えた札幌は9月1日、横浜FMから金子を期限付き移籍で獲得し、わずか3日後にはアウェー・大宮戦で早速先発出場させた。ここで金子は51分間のプレーの中でシュート、サイドへの効果的なパスを放つなど、他選手より一段も二段も高いレベルを披露した。
 
 さあこれから金子がピッチ中央での新たな軸に……と期待されていたが、試合前々日の9日の時点で金子は別メニュー調整。大宮戦で途中交代の原因となった足の痛みが完全にはひかず、金子本人は意欲満々だが監督が大事をとって100%のコンディションになるまで休ませているというところ。ホームサポーターへの「背番号29」のお披露目は少々先に延びそうだ。

 そこで札幌のボランチは9日の紅白戦を見る限り田畑と権東のコンビになる模様。最近は、鈴木がボールを失うことを恐れて真横か後ろへのパスを多用する傾向がある中で、田畑と権東は守備のポジショニングは及第、攻撃面でも意欲的な押し上げを垣間見せる。金子抜きとしたら、確かにこれがベストの人選だろう。
 
 仙台には大一番を勝ち取った後の慢心はない。「常に『これが最終戦だ』という気持ちでプレーしないといけない」(千葉)、「良いゲームで勝った後に負けたり、ホームで勝ってアウェーで負けたり。札幌戦は目指すサッカーをして確実に勝ち点3を取る」(大柴)と、7月27日(第24節)・8月1日(第25節)以来遠ざかっている「2試合連続勝ち点3ゲット」を狙ってくる。
 
 迎え撃つ札幌は、ボランチの2人が攻守にうまく顔を出し、3試合連続無得点、4連敗からの脱却を果たせるかどうか。前節は3失点している(小原が退場になる前の時点で2失点している)仙台の中に守りの脆さがチラリと見えれば、接戦に持ち込める可能性もあるだろう。

以上

2004.9.10 Reported by 永井謙一郎
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