9月11日（土）J1-2nd 第4節 清水 vs 広島（19:00KICK OFF/日本平）
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U-19のトレーニングキャンプに4人の選手が選出された広島（ユースを含む）は、高校生Jリーガーの高柳と高萩の2人を欠いて清水戦に臨む。また、左肩にプレートを入れる手術をした駒野がチームに合流したものの、出場は早くても18日の横浜FM戦と見られ、広島はベストメンバーを組めないまま戦わなければならない。駒野がいない試合では1勝4分け4敗と勝率が悪いうえに、清水のホーム・日本平では2勝10敗とこれまた勝率が悪い。この状態を打開するには新司令塔のベットを中心に盛田、森崎浩らとの連携が鍵を握る。

迎え打つ清水は前節（8月29日）G大阪に0-1で敗れ、9月4日のナビスコカップ準々決勝では東京Vに1-2で延長Vゴール負けと連敗中。相手がプレシーズンマッチを含めて連勝中だった東京Vだっただけに、久々のタイトル奪取の夢が消えてしまったショックは小さくない。

しかし、ケガで戦列を離れていたDF・鶴見が復帰し、ディフェンスのポジションに入っていた戸田が本職のボランチでプレーできる見込みが立った。戸田が、広島の司令塔を押さえ込んで連敗をストップすることができるかどうかが注目だ。

また、攻撃面ではナビスコカップでゴールを決めたチョ・ジェジンも徐々にチームにフィットしており、得点源としての期待が大きくなっている。現在の清水は、代表に選手を取られることがないのでメンバーには大きな変更はない。ただ、問題は左サイド。石崎監督は「ここ数試合左からの攻撃ができていない」と話しており、左サイドに誰を入れるかというところが悩みの種だ。右サイドの太田が好調なだけに、左サイドの出来が攻撃力に大きく影響する。トレーニングでは高木純、市川、和田、村松と4人の選手を試しているが、現時点では高木純が左サイドでの先発が有力。紅白戦でも2戦連続レギュラー組でプレーしており、本人も久々の先発出場に燃えている。ここで、監督の信頼を得て一気にレギュラー取りと行きたい。高木純が先発となった場合は、運動量の豊富さとスピードで広島ディフェンスを翻弄することが期待だ。

1stステージでは1-1と引き分けている対戦だが、両チームともにここでの勝利が2ndステージの上位進出のきっかけになるだけに、勝ち点3をどうしても手にしたい。また、広島は台風18号の影響で県内にも大きな被害が出ているばかりか、クラブ事務所が床上浸水する被害を受けており、勝利で地元サポーターを元気づけたい。

以上

2004.09.10 Reported by 松尾潤