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【ヤマザキナビスコカップ:準々決勝 浦和 vs 横浜FM レポート】浦和、横浜FMに競り勝ち連覇へ前進!(04.09.05)

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9月4日(土) 2004 ヤマザキナビスコカップ 準々決勝
浦和 3 - 2 横浜FM (18:00/埼玉/28,977人)
得点者:'12 奥大介(横浜FM)、'16 山瀬功治(浦和)、'37 エメルソン(浦和)、'66 エメルソン(浦和)、'73 坂田大輔(横浜FM)
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 激しい雨に包まれた、夜の埼玉スタジアム。試合終了のホイッスルが吹かれると同時に、スタンドでは赤、白、黒の3色の小旗が踊るように揺れていた。

 ナビスコカップ準々決勝。昨季王者の浦和がホームで横浜FMに3-2と競り勝ち、3年連続での準決勝進出を決めた。12分に横浜に先制点を許した浦和だが、4分後に山瀬のゴールで同点に追い付くと、その後もエメルソンが2点を追加。持ち味である攻撃力を武器に、中澤、松田、久保らの主力を欠く横浜FMを押し切った。

 セカンドステージ開幕3連勝と絶好調の浦和は、日本代表の三都主を欠いた左サイドに田中達を起用した以外は、29日の磐田戦と同様の布陣。2トップにはエメルソンと永井が入り、トップ下には山瀬、ボランチではその磐田戦で劇的な決勝ゴールを挙げた長谷部が鈴木とコンビを組んだ。注目の新外国人DFネネは、故障明けのため、大事をとってベンチメンバーからも外れた。

 横浜FMに先制された浦和は16分、山田のパスを中央で受けた山瀬が巧みなトラップでゴール前に抜け出すと、左足で同点弾をマーク。「いいところにボールが抜けてきてくれた」(山瀬)。37分には、右サイドをドリブルで上がった永井のクロスにエメルソンが飛び込み、逆転に成功すると、66分には再びエメルソンが自ら獲得したPKを冷静に沈め、勝負を決めた。

 ホームでは、ここ3試合で13得点と爆発を見せている浦和の攻撃陣。この日もエメルソンと永井の2トップが素早い動き出しで前線に起点を作ると、山瀬、長谷部、山田らがすばやくフォローに回り、攻撃に厚みを加えた。2ゴールのエメルソンは、両チーム最多9本のシュートを放ち、山瀬(4本)、永井(3本)らもそれに続くなど、ゴールへの積極性が目立った浦和。シュート数20は、横浜FMの10本を大きく上回った。

 ただ、左サイドでの出場となった田中達だけは、不慣れなポジションにリズムを掴み切れていないようだった。「このポジションをやるのは初めて。専門ではないけど、守備のことを考えながらやった。試合前には不安もあったが、自分のところから失点されずに、勝ててよかった。(監督からの指示は)どんどん前に行くように言われた。できれば、前で勝負したいが、与えられたポジションをこなして、自分の経験としていきたい」。素直なコメントにも、田中達の顔は、どこか曇りがちだった。

 対する横浜FMは、W杯予選のインド戦を前に代表に招集された前出の主力3人を欠く、苦しいメンバー構成を強いられたうえに、攻守の要となるはずの柳想鐵が、わずか23分で負傷退場を強いられるアクシデントに見舞われた。

 12分、ゴール前で得たFKを奥が直接決めて先制したものの、その後は攻め手を欠くことに。終盤、坂田の技ありのゴールで1点差まで詰め寄ったが、あと1点が遠く。連覇をめざす浦和の前に力負けした。

 岡田監督(横浜FM)は試合後、「調子のいいレッズに対して、(主力不在のため)開き直って戦いたかったが、最後まで開き直り切れなかった。選手はよくがんばってくれたが、結局ボールを回してもシュートまで行けなかった」と振り返り、「もう一度当たる(10/17のリーグ戦2ndステージ第9節)ので、なんとかこの悔しさをはらしたい」と雪辱を誓った。

以上

2004.9.5 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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