9月4日（土）ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 名古屋 vs 鹿島（19:00KICK OFF/瑞穂陸）
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ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント第一戦目。予選B組1位通過の名古屋は予選D組2位通過の鹿島と対戦する。

予選リーグとは違い、負ければ終わりの一発勝負となる明日の試合。セカンドステージに入り試合を重ねるごとに調子が上がってきている名古屋に対し、初戦こそ勝利を得たがなかなか波に乗れない鹿島。特に今回鹿島は代表メンバー4人が抜けることもあり、戦力低下が懸念される。対する名古屋は楢崎を代表で欠くも、その他のメンバーに大きな変化はない。両極端のチーム状況が、明日の試合にどう影響するのだろうか。注目の一戦となる。

セカンドステージ3節終え、2勝1敗の名古屋。そのうちの2勝は磐田、そして2年連続完全優勝を狙う横浜FMと強豪に対し次々と勝利を重ねている。そして今回対戦するのは鹿島。立て続けに強豪と対することとなるが、今の名古屋の勢いは止まることはないだろう。

その要因を上げるとしたら、クライトンの存在を抜きには考えられない。今までボランチのポジションは試合を重ねるたびにメンバーが入れ替わることが多く、なかなか安定したパフォーマンスを見ることが出来なかった。しかし、7月初旬に来日したクライトンの加入により、中盤でしっかりボールが落ち着くようになった。

「完全に日本のスタイルに合わせるのではなく、自分の良さを出していきたい」と入団直後に語っていたクライトン。その言葉どおり、彼の存在は中盤で確固たるものになりつつある。リーグ戦では累積警告のため次回は出場できないが、その分明日の試合では彼の活躍を攻守ともに期待したい。

対する鹿島は代表で主力4人が抜けての戦いとなる。特に、攻撃力の部分では小笠原・本山の2列目の存在が大きいだけに、厳しい試合展開になりそうだ。しかし、代わりに入るであろう増田・野沢・深井もスピード、裏に抜ける動きともに名古屋にとっては脅威。それに加え、鹿島にもセカンドステージから加わった強力な外国人助っ人がいることを忘れてはならない。

名古屋がクライトンの加入により中盤に安定感が加わったのと同様、鹿島はバロンの加入により、前線に起点が出来たことが大きい。今まではどうしてもFWがサイドに流れることが多く、中央にポッカリとスペースが空いてしまうことも少なくはなかった。しかし、「バロンが中央で起点となることで、今までよりもサイド・2列目の動きがやりやすくなった」と中田浩二が語るように、彼の高さ・キープ力は前線で大きな役割を果たす。明日は野沢とバロンの2トップが予想されるが、その2人の連携に注目したい。

新外国人の働きが光る両チーム。明日はどのような働きを見せてくれるのだろうか？　楽しみな一戦となる。


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2004.09.03 Reported by 柴田愛子