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【J2:第31節 川崎F vs 鳥栖 レポート】記録ずくめの大勝。川崎Fが勝ち点を80に伸ばす。(04.08.30)

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【J2:第31節 川崎F vs 鳥栖 レポート】記録ずくめの大勝。川崎Fが勝ち点を80に伸ばす。

8月29日(日) 2004 J2リーグ戦 第31節
川崎F 5 - 0 鳥栖 (18:00/等々力/5,061人)
得点者:'8 佐原秀樹(川崎F)、'48 ジュニーニョ(川崎F)、'71 マルクス(川崎F)、'74 ジュニーニョ(川崎F)、'79 ジュニーニョ(川崎F)
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 後半も残り時間が少なくなってきた試合終盤。川崎Fサポーターが我那覇コールを始めた。何度か訪れた鳥栖のCKの場面では吉原コールに変わったが、それ以外の場面でその声は途切れることなく続いた。
「うれしかったんですが、それに応えられなくて残念でした。申し訳なかったです」と我那覇和樹はその声援について振り返ったが、逆に言うと試合の流れに関係なく特定の選手を応援できる状態にあったということでもある。

 後半34分にジュニーニョが今シーズン3度目のハットトリックとなるゴールを決めて、川崎Fは鳥栖を5-0と突き放していた。常識的に考えて、この時点で川崎Fの勝利は確定的。鳥栖も粘りを見せてはいたが、チームはバラバラな状態で組織的に機能した攻撃は全く見られなかった。ちなみにマルクスは後半26分にゴールを決めており、サポーターの期待は我那覇のゴールに集まったのである。試合中に特定の選手に点を取らせることを許容するほどに、この日の川崎Fは強かった。

 最終的に川崎Fの圧勝に終わったが、試合前には慎重な意見もあった。川崎Fが最後に負けたのは18節のこの鳥栖戦で、その時もこの日と同じチームタイ記録となる11連勝をかけた試合だった。ちなみに99年に達成した11連勝という記録は、現在鳥栖を率いている松本育夫監督の指導の下に達成されており、前回の対戦を終えた後には松本監督が意地を見せたと言われていた。
 その前回の対戦のこともあって、選手たちもこの試合は意識はしていたという。また我那覇が言うように「30試合を戦って唯一の無得点試合の相手だった」こともあり、前回達成できなかった11連勝という記録を、この試合で達成したいという気持ちは強かった。

 鳥栖は前回の対戦で川崎Fを無得点に封じ込めたマンツーマンディフェンスに再びチャレンジしていた。
「相手のいいところを消すという戦い方で、前半ジュニーニョにうちの(山道)高平。我那覇に(朝比奈)伸。マルクスに井手口。それから中盤の構成をやっていて非常に調子のいい中村にうちの中村祥朗をマンマークでつけてやりまして、それが功を奏したと思います」(松本監督)
 しかし松本監督によると、誤算は前半8分のCKでの失点と、後半3分のPKの場面。この2失点でリズムが崩れてしまったのだという。守備に注力しながらも2点を先行されてしまうと挽回するのはむずかしい。鳥栖の選手が精神的に落ち込んだのは、容易に想像がついた。

 マンツーマンにはボールと人が動くサッカーで対抗すればいい。川崎Fはマークが付いた状態でもお構いなしにパスをつないで鳥栖守備陣の消耗を誘い、リズムを作った。そうやって迎えた後半26分に3失点目を喫した時点で、鳥栖の気持ちは切れたと言っていいだろう。
 すでにジュニーニョが7試合連続ゴールのJ2タイ記録を達成しており、勝利を確定的なものにした川崎Fにとって、GK吉原慎也がこだわっていた9試合ぶりの無失点試合を達成できるかがポイントとなっていた。もちろん鳥栖としてもやられてばかりでは格好がつかないこともあり、なんとか一矢報いようとゴールを目指した。後半32分にはゴール前の田代有三へいい形のクロスボールが入ったが「判断が遅れた」(田代)こともあって吉原が見事なセーブでゴールを死守している。この場面も含めて何度か危ない場面はあったのだが、大勝による心の緩みも見せず川崎Fが無失点で試合を終えた。

 この結果、川崎Fの勝ち点はついに80点の大台に到達。2位以下がもたつく中、ダントツの強さでJ1昇格に向かって走っている。

2004.8.30 Reported by 江藤高志
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