8月29日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第3節
C大阪 1 - 2 大分 (19:00/長居/8,722人)
得点者:'48 マグノアウベス(大分)、'76 高松大樹(大分)、'80 西澤明訓(C大阪)
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大分にとっては、2ndステージ開幕から磐田、横浜FMと優勝候補との連戦を終えての3戦目。善戦しながら結果が出ていなかった(1分1敗)だけに、C大阪戦は是が非でも勝ち点3が欲しかったはずだ。
前半は相手の攻撃にやや押され気味だったものの、後半開始からFWの選手を交代させて、反撃に出た。西山哲平に代えて、ピッチに送り込まれたのは高松大樹。「前半はなかなかチャンスが作れなかったので、高松をターゲットにして彼がボールをキープしている間に後ろからドンドン上がっていこうと考えた」。ハン ベルガー監督は交代の意図についてこう説明している。
そして直後の後半3分、試合が動いた。右サイドから切れ込んだ梅田高志がクロス、ゴール前でフリーになっていたマグノ アウベスが難なく押し込んで、大分があっさり先制した。C大阪・小林監督は、すかさずベンチ横でアップをしていた大久保嘉人を呼んだ。
オリンピックでの活躍が記憶に新しいエースの登場に、スタジアムは沸いた。大久保は西澤明訓とともに2トップを組み、それまでFWだった古橋達弥は、左MFのポジションに。右MFの森島寛晃との攻撃カルテットが完成したはずだった。が、微妙なコンビネーションのズレから、なかなか決定的なチャンスは作れない。大久保が合流したのは試合の3日前。小林監督に代わってから、ほとんどチームでいっしょに練習をしていなかったせいか、無理はなかった。
「体調面はまだまだ戻っていない。新しい選手の特徴などもよくわからなかった」と、試合後に大久保は話した。小林監督も「期待されている、巻き返さなければという思いから、自分が、自分が…という気持ちがあったようだ」と、大久保の気持ちを代弁した。気合いがやや空回りした形になってしまったのだろう、飛び出しがオフサイドになったり、ゴール前でコントロールミスをしたりというシーンが見られた。
一方、大分の『オリンピック組』である高松は監督の狙い通り、ターゲットマンとしての役割をまっとうした。そして、76分には、FKに合わせて貴重な追加点を挙げた。「(触ったかどうかという)微妙なゴールだったけど、1点は1点、よかったです」(高松)。オリンピック中もチームのことは気になっていたと言い、「帰ったら少しでも力になれたら…」との思いが実った形だ。もっともハン ベルガー監督は、フェイエノールトの小野伸二を例に挙げ、「給料をもらっている以上、責任を持って役割を果たすのは当然。オリンピック直後にプレーすることは特別なことではない」と話していたが。
心配なのはC大阪だ。試合開始直後(この試合では後半立ち上がり)に失点する悪癖、小林監督が言い続け、トレーニングを積んできたはずのセットプレーでの失点…。「めげずに前向きに進んでいきたい」と小林監督は言う。幸い、次節まで2週間のインターバルがある。再度気持ちを奮い立たせ、チームを立て直していくことができるのかどうか、注目される。
以上
2004.08.29 Reported by 横井素子
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