11月22日（土）J1 2nd第14節磐田 - G大阪(14:00KICKOFF/磐田）
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　優勝争いの生き残りをかけた前節の東京V戦を逆転勝利で飾り、セカンドステージ初の首位に立った磐田。出場停止だった服部、山西、西のレギュラー陣が戻り、磐石の布陣でG大阪を迎え撃つ。一方のG大阪も前節、２位のFC東京から完封勝利を挙げるなど、ここ４試合で３勝１分と波に乗って敵地に乗り込んでくる。

　磐田には首位に立った勢いがあるし、もう１つ大きなプラス材料がある。精神的支柱、中山雅史の復活である。東京V戦では１点を追う苦しい展開の中で投入され、嫌な流れを変えて直後の逆転劇を呼び込んだ。およそ半年のブランク明けで、スタメン復帰はまだ難しい状況だが、彼がベンチにいるだけで味方選手には安心感を、相手選手にはプレッシャーを与える。出場するとしたらおそらく、東京V戦と同じように終盤になるだろうが、そのタイミングも勝敗の行方を左右するだろう。

　磐田はその中山を除き、ベストメンバーで臨めることも大きい。特に右MFのポジションに西が帰って来るのは心強い。東京Vで代役を務めた成岡も決して悪くなかったが、「動き出しが少なかった。起点になれなかった」と本人も反省していたように、やや迫力不足の感は否めなかった。ここに休養十分の西が戻って来てドリブル突破でかき回せば、攻撃により厚みが増すはずだ。

　対するG大阪は、FC東京をシャットアウトしたとは言え、両サイドをえぐられて再三にわたって決定機を作られている。GK松代の神がかり的なセーブで勝利を手中に収めたが、松代に２戦続けて同じようなパフォーマンスを期待するのは酷。また守備の要である宮本の出場停止も痛い。磐田の両サイド、ジヴコヴィッチと西が繰り出す攻撃を止めることが勝利へのカギとなるだろう。一方の攻撃陣では、最近４試合を見るとマグロンが３ゴール、吉原が２ゴール、大黒がFC東京戦で決勝ゴールを決めるなど、３トップが好調をキープしている。G大阪としてはしっかり守って、いい形で前線にボールを供給したいところだ。

　過去５試合の対戦成績は３勝１分１敗で、磐田に軍配が上がっている。しかもG大阪は今季、アウェイでの勝率が.166と苦手としており、データ上は磐田が有利だが…。好調なチーム同士の対戦、しかも負ければ首位戦線から脱落するという神経戦だけに、白熱した好ゲームが期待できそうだ。

2003.11.21 Reported By スポマガWORLD SOCCER

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