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【J2 第43節 湘南vs川崎F戦レポート】湘南にまさかのドロー。最終節に全てを賭ける川崎(03.11.16)

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湘南 2 - 2 川崎F(15:04:平塚) 入場者数 7,092人

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 後半32分、湘南ベルマーレの左アウトサイド・坂本紘司のクロスボールがそのままゴールに吸い込まれ、川崎フロンターレは2−2の同点に追いつかれた。

 この時、ライバル・アルビレックス新潟はアビスパ福岡に引き分け、サンフレッチェ広島はサガン鳥栖に勝っていた。悲願のJ1昇格に黄信号の灯った川崎はベンチにいる攻撃陣を総動員し、懸命に点を取りに行くが、どうしても追加点が奪えない。結局、そのままゲームは終了。しかし運命のいたずらなのか、新潟が試合終了4分前に2点目を失って敗れた。最終節で新潟が敗れ、川崎が勝てば、逆転昇格が現実になる。わずかな可能性が残った川崎。石崎信弘監督は、「自分たちのサッカーをしっかりやって、後は祈るだけ」と、切実な思いを吐露した。

2003Jリーグディビジョン2第43節、湘南対川崎のゲームが15日、湘南のホームである平塚競技場で行われた。J1昇格のかかる川崎のゲームということで、平塚には今季2番目となる7092人の観衆が集結。多数の川崎サポーターの集まるスタンドには「FORZA KAWASAKI」の大横断幕も掲げられた。

 ホームの湘南は3−5−2の布陣。最終ラインにパラシオス、白井博幸、ボランチに吉野智行、右アウトサイドに梅山修、左アウトサイドに坂本、FWに韓国五輪代表候補の金根哲、そして石原直樹らを入った。

 一方、昇格に望みをつなげたい川崎も、いつも通りの3−5−2システムを採った。寺田周平、伊藤宏樹、箕輪義信の3人が最終ラインを固め、右には長橋康弘、左にはアウグストが入った。中盤は運動量豊富な鬼木達、茂原岳人の両ボランチが相手をチェック。前線は今野章、我那覇和樹が開き気味の位置でプレーし、エース・ジュニーニョがワントップ気味のポジションを取った。

 前半開始早々は湘南がカウンターでリズムを作る。スピードあるFW石原が2度3度と立て続けにゴール前へ飛び出したが、川崎守備陣をヒヤリとさせた。しかし、その後は自力に勝る川崎がじわじわとゲームを支配。プレッシングで人数をかけて自陣をしっかり守り、ロングボールをジュニーニョや我那覇に展開して、彼らの個人能力で得点を狙うというサッカースタイルで攻め込む。そして26分には、長橋の30mドリブル突破からジュニーニョに決定的スルーパスが出て、フリーになったジュニーニョが先制ゴールを挙げた。

 前半は川崎ペースで終了。ところが後半に入ると、湘南が意欲的なサッカーを見せるようになる。開始1分には坂本からのクロスが中央の石原に入り、石原がシュート。これはGKが弾いたが、ボールがアウグストに当たって、再びゴールに転がった。川崎にとっては何とも不運な同点ゴールだった。

 しかし勝って最終節の広島戦に挑みたい川崎は物凄い気迫を見せる。後半23分にはペナルティエリアの少し手前でもらったFKをアウグストが見事にゴールへ蹴り込み、ついに2−1とリードを奪った。これで昇格争いは最終節に持ち越されたかと思いきや、湘南・坂本のゴール。川崎はこのゲームで昇格への望みが絶たれる一歩手前まで行った。実に厳しい状況だったが、結果的には福岡に敗れた新潟に何とか救われた。広島には先にJ1復帰を決められたが、彼らは新潟と最後のイスを争うことになったのだ。

 「試合が終わった瞬間、新潟の結果を聞いて頭の中で計算したら、『まだ可能性あるじゃん』と思った」と、石崎監督はとりあえずホッとした様子を見せた。けれども自分たちが勝ち点3を奪い、新潟が負けるという条件しか、J1復帰はあり得ない。

しかもこの日は鉄壁であるはずのディフェンスラインが2点を失った。湘南の山田松市監督にも「川崎の守備陣は正直、そんなに堅いとは思っていない。穴もあるし、それを突いていけば点は取れる」と弱点を指摘されている。このあたりを修正し、J2優勝を貪欲に狙ってくる広島といかに戦うのか。この1週間がまさに正念場だ。

2003.11.16 Reported by 元川悦子
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