横浜FM 1 - 2 鹿島(14:02 横浜国)入場者数 27,359人
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試合開始から22分、1つのラフプレーが両チームのモメンタムを180度回転させた。
ボールを持った横浜の柳想鐵に、鹿島の小笠原が背後からチャージ。ピッチに倒れこんだ柳は起き上がるなり、怒りに任せて小笠原の胸元を押し、今度は小笠原がピッチに倒れた。スタンドがどよめく中、主審が突き上げたのは当然ながらレッドカード。これで勝者は敗者へ、敗者は勝者への道を歩き始めた。
このプレーまで、ゲームの流れは完全に横浜にあった。佐藤のクロスをマルキーニョスがディフェンダーと競り、こぼれたボールをフリーで待ち構えていた久保が左足で押し込んだ。キックオフからわずか3分での先制点。「柳が退場になるまで素晴らしいサッカーをやってくれて、いい試合ができると思っていた」(岡田監督)、「10人になるまでは良かった」(佐藤)と監督、選手ともに手応えを感じる試合運びで、勝ち点3に向けて視界良好だった。
柳が退場になって数的不利な立場に追い込まれた横浜。主導権を鹿島に明け渡してしまい、苦しい時間帯が続く。しかし、柳のポジションにボランチの那須を下げて、センターバックの中澤を中心に最終ラインは鹿島の攻撃をことごとく跳ね返していった。前半を終わって1点のリードをキープ。
だが、鹿島相手に45分守り通すのは難しかった。後半19分、小笠原がゴールほぼ正面20メートル強から放った弾丸ミドルが、ゴールキーパー榎本哲の頭上を越えてゴールネットに突き刺さる。それまで左右から放り込まれるクロスをはじき返してきた横浜ディフェンス陣だったが、「特に気をつけていこう」(中澤)と注意していたミドルシュートで同点に追いつかれた。
カウンターに徹した攻撃も、決定的な仕事をできる柳がいなければ威力は半減する。後半23分に途中出場の坂田がキーパーと1対1のチャンスを作るが、曽ヶ端の好セーブで阻止される。そしてその6分後、小笠原から左サイドの野沢へのパスに振られると、ゴール前で平瀬をフリーにしてしまい、野沢のラストパスをその平瀬に流し込まれてしまった。
それでも横浜は必死の反撃を試み、マルキーニョスが何度か惜しいシュートを放ったものの、追いつくことはできなかった。理想的に試合を進めながら、結果としてたったひとつの浅はかなプレーで大事な勝ち点3を逃してしまった。しかも、この日それぞれ1回ずつ警告を受け、イエローカードが累積3枚となったドゥトラとマルキーニョスも、柳とともに次節出場できない。横浜の両ステージ制覇は、厳しい状況となってきた。
それにして鹿島の粘り強さには脱帽する。今月3日のナビスコカップ決勝で浦和に完敗し、リーグ戦でも先月25日にJ2降格の危機にある神戸にまさかの惜敗、8日のG大阪戦でもドロー。本山や中田、エウレルと主力のケガが相次ぐ中で、よくここまで優勝争いに踏み留まっているものだ。この日も名良橋が負傷退場するアクシデントに見舞われながら、勝ち点3を手にしている。「いろいろと問題を抱えながら、上位に食いこむことができている」とトニーニョ・セレーゾ監督が胸を張るように、今日の勝利で暫定ながら3位と逆転Vも決して不可能ではない。
2003.11.16 Reported By スポマガWORLD SOCCER
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