広島 2 - 1 鳥栖 (15:05:広島ビ) 入場者数 22,052人

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◆上村健一選手　Uemura kenichi

　自分たちはやれる、という自信はありました。でも、ポイントがとれなかった憤りは感じていたし、苦しかった時期もあった。J2の戦いは、来季には間違いなく活かさないといけない。来年のことを言うならば、しっかり１年間経験したことを自分の肉にしないとね。経験は積めたと思う。

　昇格が決まったのを知ったのは、場内アナウンスの時でした。ベンチの騒ぎは知らなかった。実際、あと２つ勝てば上にあがれる、ということを思っていて、今日勝ってどうこう、ということは考えていなかった。だから、「こういうこともあるんだな」と思いました。

　終盤のポイントとしてはね、前節の山形戦だったと個人的に思っていた。「ここをとれば、たぶん上がれる」と思っていたから、選手のみんなにも試合の前に「このゲームをとりにいこう」と言った。で、山形で勝てたので、僕の中ではいける、と思っていた。

　今日は同点に追いつかれたことは、よくなかった。前がかりになって、バランスを崩して、そこを修正できなかった。
　ただ、点はとってくれる、と思っていたから、焦りはなかったですね。浩司がとってくれた時は、勝つためのゲームを進めていけばいい、と思いましたね。

　勝った時は、あと１試合とればいい、と思っていました。失点したんで、そのことを気にしていた。そこをビデオを見て、やんなきゃいけないな、とそのことばかり考えていました。

　サポーターのみんなが、純粋に「おめでとう」と言ってくれました。それを受け取りましたね。
　今度はJ1で優勝を争えるチームができればいい、と思う。そのためには、選手はもちろん、フロントも全て含めて、サンフレッチェ広島というチームが成長しないといけないと思いますね。落ちたことも苦しかったし、あがることも苦しかった。苦しい思いをしたので、チームも選手もこれを糧に成長したい。


◆森崎和幸選手　Morisaki Kazuyuki

　長かったです。苦しかったですね。

　相手（鳥栖）も、モチベーションが高かったし、難しい試合でした。気迫も感じました。前から来ていましたし。

　同点に追いつかれた時は、まだ時間もあったし、後半もう一度やり直せばいい、と思いました。浩司のFKは、壁に当たって入ったけど、たぶん、当たらなくてもゴールになったと思う。集中して蹴ってくれました。一番最初に抱きついた？たまたま近くにいたからですよ（笑）。走ってくるところに、いたから。遠かったら、抱きつきにいかなかったですよ（笑）。

　後半は、守りに入るな、ということを確認しました。川崎の情報は全く聞いていなかった。気にもなりませんでした。雨が降っていたし、芝も濡れていた。何が起こるかわからない状況でしたけど、後ろの選手たちが本当に踏ん張ってくれました。声も、ここ最近ずっと自然に出ていますし、安心して前にいけました。

　試合が終わった時は、川崎が気になった。でも、どうせ勝っていると思ってました。最終戦に向けてやらなきゃ、と思ってました。ベンチにみんな聞いていたんですけど、みんなが喜んだから「決まった」と思いました。もう、真白になったというか、ほっとしたというか、長かったな、というか……。

　今年は、悩みと不安との戦いでした。苦しかった。でも、今日昇格が決まって、それも一気に消えました。ようやくスタートラインに立った、というか。来年はJ1で暴れたい、思いきりね。

　苦しい時期もあったけど、そういう時に逃げずに耐えて、自分たちのサッカーを続けたことが、今日の日になった。逃げなくてよかった、と思った。
　みんなから頭にかけられたのは、水じゃないです。酒、シャンパンです。くさいんですよ（笑）。でも、嬉しかった!!今夜は、身体中、酒を浴びたいですよ。

　もう一つ勝って、優勝して、すっきりと今年を終わらせたいですね。

　
◆井川祐輔選手　Igawa Yusuke

　ほっとしました。J1に昇格させるために移籍して来た、と言ったのですが、現実になってよかったです。

　前半、失点の前から、イヤな雰囲気でした。そこが苦しかったけど、ここを乗り越えて、みんなも大きくなれたと思います。浩司との関係は、前半はやっぱりタイミングがつかめなかった。後半はよかったけど、そこのあたりは課題にしていきたい。

　川崎のことは知らなかった。交代でベンチに戻った時、「同点だ」と聞かされた。そこから、神に祈ってました。
　結果を知った時は、本当に広島に来てよかったと思ったし、ほっとしました。

　福岡戦のショックは、次の日まで引きずりました。でも、そこから開き直れた。もう一度チャンスもくれましたし。

　まさか、移籍するまではこういうふうに取材をうけるようになるとは、思っていませんでした。ここまで貢献できるとも思っていませんでした。小野さんや織田さんが、「僕をとりたい」と思ってくれたことが運命を変えたし、本当に感謝しています。

　やっぱり川崎には負けたくないし、勝って優勝したい。情けは不要です。

　気分は最高です。ほっとした、その一言です。

　出場できるチャンスのあるところでプレイしたい。広島にも愛着があります。選手は出てなんぼ、本当にそう思います。メンタルの部分で本当に成長したと思いました。来てよかった？全然、思ってます。かなり思ってます。


◆下田　崇　Shimoda Takashi

長かった。本当にそう思います。
　振り返れば、あの引分が、とか、あの失点が、とか。大事なことはわかっていたけど、ここまでもつれるとは。聞いた話だけでなく、自分たちが実感したし、最初から最後まで全てが大切な試合だな、と実感します。昨年の11月30日の借りを返した？それはありますね。J1でやりたい、と誰もが思っているわけだし、そのために苦しいことにも耐えて、頑張ってきたわけだから。

　勝てなかった時期は、苦しかった。自分たちのサッカーを見失いかけたこともありました。

　キーとなった試合ですか？うーん、山形戦の前から、ですね。ただ、この試合っていうのは、あまり……。ただ、湘南戦で３点とって勝てた、というのは、きっかけになりました。プレッシャーの中で、自分たちのサッカーを貫きとおせたし、こうやればいいんだ、というメッセージになったと思います。
　山形戦は、最後の最後まで、という声が多かった。引けば守れるわ、という意識になると、少しずつ遅くなってしまう。そこを気をつけていた。今日も、引くのが早すぎた。もっと行けよ、と言っていた。

　後半はもっとできる、と監督も言っていた。ただ、試合全体を見てみると、今日はよくなかったですね。勝ったことはよかったけど、修正しないといけない。

　今年の戦いは、11人があうんの呼吸でやらないとダメだ、ということを再確認させてくれましたね。連係がごたごたしていると、J1にあがると厳しい。もっとレベルアップしないとだめです。

　試合が終わっても、川崎の結果は知らなかった。電光掲示版に出るのかな、と思っていたけど、出なかったから。放送で知って、川崎が引き分けるとは思っていなかったから、びっくりしました。

　ここまでJ1にあがりたい、という強い気持ちがあったからやってこれた。
　今日は、ゆっくりと、飲みます。ここまできつかったですけど。
　

◆大木　勉選手　　Oki Susumu

　ほっとしました。
　ケガなく１年間試合できたことは、大きかった。今のポジションはやりやすいです。前を向いてプレイできますから。この１年間、ケガもなく試合に出られたことがよかった。これまででもっとも印象的なシーズンになった、と思います。


以上