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【J2 第43節 広島vs鳥栖】 小野剛監督(広島)記者会見コメント(03.11.15)

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広島 2 - 1 鳥栖 (15:05:広島ビ) 入場者数 22,052人

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■小野剛監督(広島)

 この試合、とにかく気迫で上まわろう、圧倒しよう、ということで選手を送り出しました。鳥栖は、現在最下位とはいえ、素晴らしい攻撃力を持っていますし、油断のできないチーム。たとえ1点をとられても、2点・3点と取っていこう、と選手には言っていました。
 ただ、1点をとってから、鳥栖の集中が途切れないこともあって、きっちりと守るのか、もう一度点をとりにいくのか、ちょっとあやふやになりました。
 しかし、後半は選手が自分たちで立ち直ってくれました。鳥栖が繰り出した朝比奈をトップにあげてのパワープレイは怖かったですが、集中して最後の最後まで諦めず、攻撃の姿勢を忘れなかったことが、勝ち点3をもぎとれた要因だと思います。

……J1復帰、おめでとうございます。川崎の情報は、試合中は監督の耳に入ってらっしゃったのでしょうか。

 いや、自分自身がそういう気持ちをちょっとでも持ってしまったら、選手に伝染してしまう、と思ってました。選手たちには、川崎うんぬんではなく、自分たちがいかに気迫を持って集中してできるか、ということを言ってました。選手にそう言ったこともあって、僕も(川崎の)結果は聞くまい、と思っていました。それ以上に、選手も僕もこの試合に集中していました。

……昇格がわかっていたのは?

 ゲームが終わった時に、途中経過を聞きました。その後、インタビューを受けていて、次の試合に勝って昇格を決めたい、と言っていた時に、耳に飛び込んできました。

……その瞬間の気持ちは?

 それ(昇格)にかけてやってきました。本当に苦しいシーズンだったんですけど、こいつら(選手たち)と一緒に喜びたい、と思っていました。そして、チームを支えてくださった様々な方々、今日もたくさん来てくれた、苦しい時に支えてくれたサポーターと喜びを分かちあいたい、とずっと思っていたので……。言葉で言い表すことはできないです。嬉しかったです。

……当初想定したよりも落ち込んだ時期もあったが?

 当初想定した、ということはどうなのか、わからない。J2の戦いは簡単じゃない、ここをきっちりと勝っていくことは難しい、と思っていました。最後の最後はメンタリティの勝負。キャンプでは、チームづくりは多少おくれても、メンタリティのことばかりやっていました。立ち上がりに、うまく走り出せたんですが、勝ちきれない時、負ける時は当然出てくると思っていました。ただ、それが続いた時、自信をなくし、自分たちの行く道を迷いかけた時期もあり、そういう時の連続もありました。そこのところは、きつかったです。

……シーズン前に言われた「3年後にJ1で優勝争いをするチームをつくる」という目標に向けて、いい経験ができたと思いますが。

 これが即、J1で戦いぬいて上位にいけるか、というと、また違ってくるんですが、若手選手が多いなかで、この苦しいシーズンをもがきながらはい上がっていった強さは、確実にこのチームに必要なものでした。それが生きる時が必ずくる、と思っています。

……監督自身、長いシーズンをたたかった経験は初めてだったわけですが。

 一歩後ろは何もない、負けたら日本に帰れない、という経験はしてきました。逆境には慣れていたつもりでした。ただ、長いシーズンをやっていくのは初めてでした。ギリギリのところでメンタリティの部分が本当に重要になってきましたし、苦難に陥った時にどういう道筋をつけることができるのか、そこで自分たちの信念を貫くことができるのか。私もそこを学びましたし、選手もそこにチャレンジした。選手と共に、私もチャレンジしていった1年でした。

……選手たちにどんなことを言いたいか。

 さっき、こう言いました。もう1試合、全力で戦おうと。そして、本当にありがとう、と。春先から厳しいトレーニングに耐え、様々なことにも耐え、信じてついてきてくれた選手たちに、ありがとうと言いました。

……その時、選手たちから大量の水とシャンパンをかけられましたが、その時の気持ちは?

 (笑)……そうですね……もう……(絶句)……言葉にするのは難しいです。それくらい、いろいろな思いが……。でもそれは僕だけではなく、選手たちにもいろんな思いがあったと思うし……言葉にできないです。

……久保、藤本が抜けた穴は大きかったと思うのですが、監督はどういうコンセプトを持って、今季を戦ってこられたのか。

 2人は素晴らしい選手。穴は当然、小さいわけはない。でも、この言葉は、僕は今日、初めて使いました。以前は、「それ以上に多くの選手たちが残ってくれた。自分の意志で残ってくれた選手たちと、絶対にJ1にあがるんだ」という思いを語っていました。昨年の札幌戦に負けた悔しさと、J1復帰への思いをどこまで継続させられるか。いったん、目標を見失いがちになっても、そこをはっきりとさせていれば、やれる。巧い・下手、戦術的なものよりも、まずそこが大切だ、と思っていました。
 傑出した選手、彼にボールを預ければ、何とかしてくれる、という選手は少ない。他のJ2と比較しても少ないと思います。だからこそ、全員で動き回り、チャンスをクリエイトして、どこからでも点がとれるチームにしたかった。ボールをとりに行く時はみんなが連動する、ブロックをつくる時は全員でしっかりと守る。局面の中にみんなの共通理解があり、1+1が2になり、3になる。チーム全体のたし算がよりプラスになるように、チームをつくってきました。

……一番波を感じたのは、いつくらいですか?

 どこがターニングポイントか、と言われると、なかなか一つにはできない。ウチがいい状態であっても、ウチの良さを消されてしまう。どこが苦しいとかそういうことではなくて、常に苦しかったシーズンでした。

……大事な試合が残っていますが、気は早いのですが、J1に向けてどういうサッカーをしたいとお考えですか?

 今季、しっかりと締めくくることが大切。ここで来季のことを言うと選手に影響を与えてしまいますので、もう1試合、集中させてください。

……川崎戦は、優勝がかかる試合ですし、川崎にとっては昇格のかかる試合です。

 J1昇格は最大の目標でしたが、優勝はサッカーをやっている以上、絶対にトライしないといけない。ただ、ここまで身も心もすりきれながら、選手もやってきたので、一旦はぜんまいをゆるめてあげたい。昇格の喜びをとことん発散させて、そして絶対に優勝を狙いにいきます。もう一度、ここで強いメンタリティを出していきたい。

……サポーターに対しては。

 苦しい時に「我々」という言葉で、自分のチームを語ってくれるんです。えてして、チームが悪くなると「我々」から「あいつら」に変わる。でも、苦しい時に一緒に悩んでくれた。選手たちを「大丈夫だ、いけるんだ」ということを送り出せたのは、一緒に戦ってくれた、「我々のチームだ」と言ってくれた、素晴らしい広島のサポーターの力だったと思います。

以上
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