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FUJI XEROX SUPER CUP 2017

千葉
千葉

アグレッシブな攻守のポイントは連動したプレスと鋭いサイド攻撃

今季のみどころ

2015年はJ2降格後最低の位に沈んだものの昨季は関塚体制を継続した一方で、人件費と選手の契約内容を見直したことで大幅に選手が入れ替わった。だが、チームは攻守で組織的に機能するまでには至らず、第25節終了後に指揮官を長谷部 茂利監督代行に交代するも新戦術の細部の浸透に時間がかかり、11位で終わった。

クラブはよりアグレッシブな攻守でJ1昇格を達成すべく、スペインのクラブで指揮を執っていた元アルゼンチン代表のフアン エスナイデル監督を招聘。課題の得点力アップのために昨季は熊本で活躍した清武 功暉、新外国籍選手にチャンスメーカーのホルヘ サリーナスと点取り屋のラリベイ、ルーキーに全国高校選手権で優勝した高橋 壱晟などが加入し、千葉の黄金期の中心選手だった羽生 直剛が経験を伝えるべく10年ぶりに復帰した。昨季もスタメン争いの切磋琢磨で戦力の底上げを図ったが、今季の新戦力はスタメン争いを激化させるレベルの高さだ。

情熱的な新監督は前から連動したプレスでボールを奪い、サイドチェンジを使ってサイド攻撃を仕掛けるサッカーを指導。動きの量や連続性、スタミナを重視し、選手に休む間を簡単に与えない練習で強化している。攻守で迫力と緻密さの両面が求められる戦術、3バックがメインの新システムが選手に浸透し、個の問題が大きいシュート決定力の課題をクリアしていくことで、近年は低迷していた千葉は上昇し、J1の舞台へ上がるはずだ。

Reported by 赤沼 圭子

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