その強さが際立つ首位の秋田が、6月も安定した戦いを披露した。第12節で富山と引き分けたものの、その後に再び2連勝。第13節には沼津との上位対決をものにし、6月の4試合を3勝1分とした。いまだ無敗のまま、首位を快走する秋田の勢いはどこまで続くのか。今後もその戦いから目が離せない。
秋田と同勝点を稼いだのは富山。秋田との直接対決は勝ち切れなかったものの、相模原、鳥取、G大23にはいずれも完封勝利を飾っている。守備の安定性が高まり、エースの苔口 卓也が調子を上げているのも好材料。7月にもこの良い流れをつなげ、秋田にプレッシャーをかけたい。
沼津の勢いも止まらない。秋田には敗れものの、6月は3勝1敗で乗り切った。際立つのは攻撃の破壊力。4試合で11得点と圧巻の攻撃サッカーを披露している。昇格1年目ながら堂々たる戦いを示しており、今後もリーグ戦を盛り上げる存在となるのは間違いないだろう。
栃木は第11節に秋田に敗れたものの、その後2連勝と巻き返し、上位をキープ。長野は勝ち切れない戦いが続いたものの、黒星はなく粘り強く勝点を積み重ねている。
5月に苦しんだ鹿児島は、6月は3勝1敗と復調の兆しを見せた。4試合連続ゴールを決めたエースの藤本 憲明の存在が大きかった。北九州、琉球、相模原の中位陣は、上位を脅かすまでの勢いを示せず。苦しんだのは福島。6月は4戦全敗とひとつの勝点も積み上げられず、10位に順位を下げている。4試合で12失点と守備組織の崩壊が最大の原因となった。
盛岡も1勝3敗と思うような結果を出せず。もっとも直近の福島戦では5ゴールを奪ったように、今後への光明を見出している。鳥取は1分3敗と苦しい戦いが続く。YS横浜は1勝1分2敗ながら、序盤戦の不振からは徐々に脱しつつあるようだ。
U-23の3チームではF東23が健闘。G大23、YS横浜を下して2勝を挙げた。逆にC大23は未勝利に終わった。G大23は第13節の盛岡戦で、ようやく今季2勝目を挙げたものの、その他の3試合では結果を出せず、最下位から抜け出すことはできなかった。