中3日のハードスケジュールで行われる第15節。今節も注目カードが目白押しとなった。
前節再び首位に立った横浜FCはアウェイで岡山と対戦。リーグ2位の22得点とリーグ最少の8失点。攻守両面で安定した戦いを続けており、エースのイバも好調を維持する。前節は終了間際の佐藤 謙介のゴールで讃岐に競り勝つなど、勝負強さも備わる。今節もしたたかな試合運びを披露するはずだ。対する岡山は2連敗で17位に沈む。ここまで20失点と守備が耐えきれない試合が目立つだけに、相手の攻撃をいかに粘り強く凌げるかどうか。首位チーム相手に苦しい戦いが予想されるが、ホームのファン・サポーターの前で意地を見せたいところだ。
3連勝で2位に浮上した福岡は、金沢の本拠地に乗り込む。前節は湘南に3-0の快勝と勢いに乗る。3戦連続完封勝利と堅守が光っており、今節も守備からリズムを掴んでいきたい。金沢も3試合負けなしと粘り強さが出てきた。ただし、ここ2試合はともに先制しながら追いつかれてのドロー。リードを奪った後の戦い方に注意を払いたい。
3位の湘南は松本との重要な一戦に挑む。前節は福岡に完敗を喫しているだけに、いかに立て直しを図れるか。曺 貴裁監督のマネジメント能力が大きなカギを握るだろう。松本は4試合勝利から見放され、苦しい戦いが続く。4試合でわずか1得点と、攻撃面に課題を抱えている。持ち前のハードワークを徹底し、得意のセットプレーに活路を見出したい。
4位の東京Vはホームで京都と対戦。前節は高木 善朗の2ゴールなどで千葉に3-0と快勝。堅い守りに加え攻撃面も状態を上げている。対する京都は7試合負けなしながら、勝ち切れない戦いも目立つ。東京Vの堅守をいかに切り崩していくのか。田中 マルクス闘莉王の高さと強さを生かした戦いを徹底し、相手に隙を生み出したい。
名古屋はアウェイで愛媛と対戦。前節はシモビッチの決勝弾で町田に競り勝ち、4試合ぶりに勝点3を手にした。不安定な戦いが続くなか、この勝利を好転のきっかけとしたい。愛媛は3連勝で6位に浮上。今節勝利を収めれば、さらなる上位進出も可能となる。一つ上を行く名古屋を倒すべく、高いモチベーションを持っているはずだ。ここ3試合で1失点の守備陣が名古屋の強力な攻撃陣を封じ込められるかが、勝敗を分かつポイントとなりそうだ。
7位と健闘する大分はアウェイで町田と対戦。前節は長崎に競り負けたものの、組織の安定性は保たれており、状態は決して悪くない。2年前の入れ替え戦で敗れた因縁の町田相手にリベンジを果たすべく、高いモチベーションでこの試合に挑むだろう。迎え撃つ町田はここ3試合勝ちがなく、前節は終了間際の一撃で名古屋に敗戦。15位と低迷するものの、良い印象を持つ相手から勝利を奪い、浮上のきっかけを掴みたい。
長崎はアウェイで岐阜と対戦。前節は大分に競り勝ち、再び上昇の気配を漂わせる。エース、ファンマが好調を維持しているだけに、今節もこのストライカーの働きが重要なポイントとなりそうだ。岐阜はここ3試合勝ちがなく、一時期の勢いに陰りが見えている。もっともチャンスは多く作れているだけに、いかに決めきるかがテーマに。2試合連続ゴール中の永島 悠史にかかる期待は大きい。
千葉はホームに熊本を迎える。勝ち負けを繰り返す不安定な戦いが続くなか、前節は東京Vに0-3と完敗。リスクを負ったスタイルながら、守備のリスクマネジメントにもバランスの針を傾けたい。古巣相手に清武 功暉がゴールを奪えるかも、見どころのひとつとなる。熊本は前節、連敗を4でストップ。大黒柱の巻 誠一郎が決勝ゴールを奪ったのは好材料で、その勢いを今節につなげたいところ。持ち前のカウンターで、千葉の高いラインの背後を狙いたい。
前節、松本に競り勝ち6試合ぶりの勝利を挙げた山形は、ホームに山口を迎える。上位争いに名乗りを上げるためにも、連勝を成し遂げたい。山口は5試合勝利がなく、20位に沈む。前節は最下位の群馬に初勝利を献上するなど、苦戦が続く。守備の課題をいかに解消できるか。後手を踏む場面が目立つ局面の争いで優位に立てるかがポイントとなる。
水戸vs徳島は勝ち切れないチーム同士の一戦に。前者は4試合、後者は2試合連続引き分けと、あと一歩の決め手を欠く。水戸は林 陵平、徳島は渡 大生、両エースのパフォーマンスに注目したい。讃岐vs群馬は21位と22位のボトム対決に。8試合勝利がない讃岐に対し、群馬はここ3試合で2勝と調子を上げている。流れは群馬にあるなか、讃岐もホームで意地を見せられるか。下位争いとはいえ、白熱の一戦を期待したい。
■各試合の見どころをチェック
松本vs湘南
金沢vs福岡
岡山vs横浜FC
山形vs山口
水戸vs徳島
讃岐vs群馬
東京Vvs京都
町田vs大分
愛媛vs名古屋
千葉vs熊本
岐阜vs長崎