前節から中3日での開催となる第12節。ゴールデンウィーク3連戦を笑顔で締めくくるのは果たしてどのチームか。
今節最大の注目は、首位の横浜FCと4位の東京Ｖの上位決戦だろう。3連勝中の前者に対し、後者もここ3試合で2勝と結果を出している。両者の勝点差はわずかに2しか離れておらず、結果次第では立場が入れ替わる可能性もある。横浜FCはここ3試合で12得点と攻撃陣が絶好調。ゴールを量産するイバのパフォーマンスに今節も注目が集まる。東京Ｖとすれば、その攻撃を封じ込められるかがポイントに。リーグ屈指の守備組織を軸に、首位撃破を狙う。
横浜FCと同勝点で2位の湘南は、アウェイで町田と対戦。2試合連続完封勝利と守備の安定が光る。対する町田は前節、熊本に競り勝ち連敗を脱出。走力をベースとしたサッカーを持ち味とする両者の一戦は、攻撃性に満ちた激しい戦いが期待できそうだ。
3位の名古屋は山形の本拠地に乗り込む。前節は終了間際のシモビッチのゴールで京都とドロー。土壇場で勝点を手にしたものの、不安定な戦いが続いている。先制点を与えるケースが目立っているだけに、試合の入り方に注意したいところだ。山形は3試合勝利から見放されており、苦戦が続く。守備の安定感は備えているだけに、いかに得点を奪うかがテーマに。名古屋に押し込まれる時間が増える展開が予想されるなか、しっかりと耐え凌ぎ、少ないチャンスを確実にものにしたい。
5位の徳島は岡山とのアウェイゲームに挑む。前節、福岡に競り勝った勝負強さを今節も示し、さらなる浮上を目指す。岡山は2連敗で17位に低迷。前節も長崎に0-3の完敗と不甲斐ない戦いが続く。上位を狙えるだけのタレントは揃っているだけに、闘う姿勢を前面に押し出し、目に見える結果を手にしたいところだ。
再び調子を上げてきた長崎はホームに水戸を迎える。ここ2試合で6得点と攻撃陣が好調を維持。エース、ファンマを軸とした迫力のアタックが機能すれば、3連勝も見えてくる。水戸も4試合負けなしと粘り強く勝点を積み重ねている。前節は不発に終わった得点源の林 陵平が、意地を見せられるか。このストライカーのパフォーマンスが浮沈のカギを握る。
松本と福岡の一戦も質の高い好ゲームが期待できる。ともに中位に留まるが、チーム力はリーグ屈指。上位進出への足掛かりをつかむためにも、何より結果が求められる。勝利への執着心を前面に押し出した、激しい戦いが展開されそうだ。
3連勝と絶好調の岐阜は大分とホームで対戦。試合を重ねるごとにポゼッションスタイルのクオリティを高めており、今節も攻撃的なサッカーを演じるはずだ。大分は2試合勝ちがないものの、こちらも丁寧なビルドアップから攻撃が生み出される。ともに明確なスタイルを持つなか、どちらの特長が上回るのか。興味深い戦いになることは間違いない。
4連敗中の金沢は、ホームに千葉を迎える。結果を出せていないものの、内容は決して悪くない。前節、隙を見せたセットプレーの守備を修正し、5試合ぶりの勝利を狙う。千葉は前節、讃岐に勝ち切れず、連勝はならなかった。それでもハイプレス・ハイラインのアグレッシブなスタイルは着実に浸透している。イージーなミスをなくし、上位進出の足掛かりをつかみたい。
4戦負けなしの京都は、讃岐とホームで対戦。前節は土壇場で追いつかれて名古屋と引き分けるも、田中 マルクス闘莉王を前線に置く布陣が機能し、戦い方が明確になってきた。今節もシンプルかつパワフルなサッカーで、相手を押し込む展開へと持ち込みたい。讃岐はここまでわずかに1勝と苦戦が続く。怪我で離脱していた原 一樹の出場が濃厚で、この得点源の復帰を起爆剤としたい。
愛媛はホームで山口と対戦。前節、横浜FCに喫した大敗のショックからいかに修正してくるのか。得意のホームゲームで上手く巻き返しを図りたい。山口は現在2連敗中。2試合で無得点と沈黙する攻撃陣が意地を見せられるか。熊本vs群馬はともに下位に沈む同士の戦いに。前者は2連敗、後者は4連敗中。ゴールデンウィーク最後の一戦で、光明を見出すの果たしてどちらのチームか。
■各試合の見どころをチェック
松本vs福岡
金沢vs千葉
長崎vs水戸
山形vs名古屋
岡山vs徳島
東京Ｖvs横浜FC
町田vs湘南
岐阜vs大分
京都vs讃岐
愛媛vs山口
熊本vs群馬
