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札幌と松本に昇格決定の可能性 追う清水はそれを阻止できるか【プレビュー:明治安田J2 第41節】

2016年11月12日(土) 10:10

札幌と松本に昇格決定の可能性 追う清水はそれを阻止できるか【プレビュー:明治安田J2 第41節】

札幌と松本に昇格決定の可能性 追う清水はそれを阻止できるか【プレビュー:明治安田J2 第41節】
三つ巴の優勝・自動昇格争いは、いよいよ重要な局面を迎えている

泣いても笑っても残り2試合となった今季の明治安田生命J2リーグ。札幌のよもやの失速により、優勝と自動昇格の行方は、まさに「神のみぞ知る」不透明な状況となっている。

もっともいまだ首位に立つ札幌が優位な立場にあるのは変わらない。今節、勝利を収め、清水が敗れれば昇格が決定。引き分けでも清水が敗れれば、2位以内が確定する。札幌と同勝点で並ぶ2位の松本も状況は同じ。この3チームの結果が、今節の最注目トピックとなるのは間違いない。

首位の札幌はアウェイで千葉と対戦。失速ムードが漂うなか、勢いを取り戻すことは出来るか
首位の札幌はアウェイで千葉と対戦。失速ムードが漂うなか、勢いを取り戻すことは出来るか

札幌はアウェイで千葉と対戦する。ここ5試合で1勝1分3敗と完全に失速しており、前節も徳島に先制しながら逆転負けと、内容も伴わない苦しい状況にある。躍進を支えてきた堅守が崩れつつあり、ほぼ毎試合のように複数失点を喫しているのが最大の原因だろう。今節の相手である千葉は2連勝中と状態を上げており、攻撃陣が勢いを増している。札幌としてはいかに隙を見せず、少ないチャンスをモノにする戦いを徹底できるかどうか。勝点3確保への執念を見せたいところだ。

松本は町田とのアウェイゲームに臨む。16試合負けなしと勝負強さを見せつけており、前節も東京Vを2-0と寄せ付けなかった。ついに札幌に勝点で並んだその勢いは本物で、このまま一気に昇格を決めたいところ。対する町田も7位に踏み止まっており、状態は悪くない。ともにハードワークを生命線とするチーム同士の一戦なだけに、最後まで戦う姿勢を保ったほうが勝利に近づけるはずだ。

自動昇格のために勝利したい清水は岡山と対戦。対する岡山も勝てばプレーオフ進出が決まる
自動昇格のために勝利したい清水は岡山と対戦。対する岡山も勝てばプレーオフ進出が決まる

清水は岡山との大一番を迎える。現在7連勝中と圧倒的な強さを示しているが、今節、引き分け、もしくは敗れれば、自動昇格の芽が潰える可能性もある。勝利しか許されない重圧のかかる一戦で、持てる力を発揮できるかどうか。まさに己との戦いとなるだろう。一方の岡山も状況は苦しい。町田と横浜FCの追い上げを受け、昇格プレーオフに進出できる6位以内の確保がままならなくなっているからだ。勝てばその権利をできる重要な一戦。清水の攻撃を食い止め、鋭いカウンターから勝機を窺いたい。

その岡山を勝点6差で追う横浜FCは残り2試合で2連勝が絶対条件。仮に勝利を収めたとしても岡山の結果次第ではプレーオフ進出の望みは絶たれるが、まずは結果を手にし、可能性をつなぎたい。得失点差を考慮すれば、勝利だけでなく大量得点も求められるなか、頼みの綱は得点ランクで2位につけるイバだろう。このストライカーの爆発なくして、逆転での昇格プレーオフ進出は不可能だ。その横浜FCと対戦する金沢も、窮地に立たされている。現在最下位に沈んでおり、今節敗れれば21位以下が確定する可能性もある。調子を上げていた中で、ここ3試合は勝利がなし。得点力不足が課題となっているだけに、こちらも前線の奮起こそが、残留への最大のファクターとなるだろう。

前節エース柿谷が復帰したC大阪。プレーオフに向けて上昇気流に乗れるか
前節エース柿谷が復帰したC大阪。プレーオフに向けて上昇気流に乗れるか

すでに自動昇格の可能性が潰えたC大阪は4位の確保が現状のミッションとなる。前節5試合ぶりに勝利を収め、柿谷 曜一朗の復帰という、ポジティブなニュースもあった。東京Vの本拠地に乗り込む今節は、代表活動のため山口 蛍が不在となるものの、昇格プレーオフに勢いをつなげるためにも、結果だけでなく内容の伴ったサッカーを実現したいところだ。

同じく昇格プレーオフ進出が決まっている京都も、5位という今の順位を死守したい。6位の岡山とは勝点2差で、今節の結果次第では立場を逆転される可能性もある。前節は序盤の2得点で熊本に勝利。状態は悪くないだけに、C大阪と同様にプレーオフを見越した質の高いパフォーマンスを示したい。

金沢と同勝点で21位に沈む北九州は水戸をホームに迎える。20位の讃岐との勝点差は2で、今節勝利を収めれば残留圏内へと浮上できる可能性はある。前節は町田に1-3と完敗を喫しており、ここ最近の戦いで示していた守備の安定感が消えつつある。再び守備意識を高め、安定した試合運びを実現することが、残留へのカギとなるはずだ。

逃げる20位の讃岐は長崎とアウェイで対戦。前節は清水に敗れたが、終了間際に一矢を報いたように、決してやられっぱなしで終わったわけではない。先に失点すると厳しくなるだけに、なにより先制点を奪うことが、この試合の最大のテーマとなりそうだ。

19位の岐阜はアウェイで熊本と対戦。勝てばほぼ、残留を確定させられる状況にある。前節は横浜FCを撃破し、2連勝と勢いに乗る。その試合で2ゴールを決めたレオミネイロのパフォーマンスがカギを握りそうだ。

4試合勝利から見放されている山口はホームに山形を迎える。今季前半戦では快進撃を見せながら、次第に失速し、現在は12位にとどまる。もっとも、昇格1年目でこの結果は十分に評価できるもの。ホーム最終戦で、地元のファン・サポーターにその集大成を示せるか。

前節、残留を確定させた群馬はホームに徳島を迎える。先日引退を発表したFW常盤 聡のホームラストマッチであり、変わらず高いモチベーションでこの試合に臨むだろう。対する徳島は4試合負けなしで9位に浮上。プレーオフ進出の可能性はないものの、その好調ぶりを保ち、来季へとつながる戦いを実現したい。

■第41節の見どころをチェック
千葉vs札幌
横浜FCvs金沢
山口vs山形
町田vs松本
京都vs愛媛
北九州vs水戸
熊本vs岐阜
群馬vs徳島
清水vs岡山
東京VvsC大阪
長崎vs讃岐

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