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首位札幌と2位松本の差は縮まらず 3連勝のC大阪が自動昇格圏に迫る【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】

2016年9月30日(金) 18:12

首位札幌と2位松本の差は縮まらず 3連勝のC大阪が自動昇格圏に迫る【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】

首位札幌と2位松本の差は縮まらず 3連勝のC大阪が自動昇格圏に迫る【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】
9月を2勝1分と無敗で終えた首位の札幌。8月からの無敗記録を6としている

9月7日に順延試合となっていた長崎vs水戸と熊本vs横浜FCの2試合が開催され、明治安田生命J2リーグは、全22クラブの消化試合がようやく同じとなり、順位表から「暫定」の2文字が取れた。11日の第31節からの残り12試合で今季の運命が決定することとなった。

順延試合を除けば、9月は3節を消化。首位の札幌と2位の松本は揃って2勝1分けと両者の勝点差が縮まることはなかった。

札幌は第32節で長崎とスコアレスドローに終わったものの、群馬と町田に勝利。ただし、町田には2失点を喫するなど持ち前の堅守がやや不安定だったことは否めない。優位な状況には変わりがないが、この綻びをいかに修正するかが今後のテーマとなりそうだ。

清水との上位対決を制した松本。背後にC大阪が近づくなかこのまま自動昇格圏を堅持できるか
清水との上位対決を制した松本。背後にC大阪が近づくなかこのまま自動昇格圏を堅持できるか

松本は第33節の清水との上位対決をモノにしたのが大きかった。敗れれば順位を落としてしまう状況だったが、前半の1点を守り抜き、したたかに競り勝った。J1復帰に向けて弾みをつける勝利になったことは間違いない。

3位のC大阪は、9月唯一の3連勝で上位2チームとの差を詰めた。とりわけ2位の松本とは1ポイント差としており、J1自動昇格に向けて前進。故障明けの杉本 健勇が2試合連続決勝ゴールと、まさにエースとしての活躍を見せているのが心強い。終盤戦もこのストライカーのパフォーマンスが大きなカギを握るだろう。

C大阪は2位松本に勝点1差と肉薄。怪我から復帰した杉本の存在感が光る
C大阪は2位松本に勝点1差と肉薄。怪我から復帰した杉本の存在感が光る

4位の岡山は1勝2分と負けなしだったが、2位以内を実現するには取りこぼしてしまった印象は否めない。清水も前述した松本との一戦で敗れたのが痛かった。とはいえ第31節で大前 元紀が復帰したのは好材料で、今後の巻き返しに十分期待が持てる。

6位の京都にとっては厳しい9月となった。1分2敗とひとつの勝利も挙げられず、上位追撃どころか下からの追い上げを受ける状況に持ち込まれている。第32節でその京都との直接対決に勝利し、追いつくチャンスだった横浜FCも、続く第33節で讃岐に惜敗。浮上のチャンスを逸してしまった。ただし、京都との勝点差はわずかに5。逆転で昇格プレーオフ進出圏内に滑り込む可能性はまだ大きく残されている。

同じく上昇気流に乗っていた千葉も、第32節、第33節で連続ドローと、上位進出の好機を逃している。こちらは京都と7ポイント差。残り試合を考えれば、これ以上の取りこぼしは許されないだろう。

プレーオフ圏内争いも激化。6位京都と7位横浜FCとの勝点差は5まで縮まった
プレーオフ圏内争いも激化。6位京都と7位横浜FCとの勝点差は5まで縮まった

昇格組として健闘していた山口は、9月は未勝利に終わり10位に転落。調子を上げていた徳島、群馬といった中位陣も結果を出せずに浮上できなかった。中位以下のチームで好調だったのは東京V。1勝2分と無敗で乗り切り、残留争いから抜け出した。山形も第32節の徳島戦で11試合ぶりの勝利を挙げて、16位とセーフティーゾーンへと順位を上げている。
20位に沈む岐阜は2連勝と復調の気配を漂わせ、金沢は第33節で群馬を撃破し、ようやく最下位から抜け出した。代わってJ3への自動降格となる22位に沈んだのは北九州。9月の3試合で1点も取れなかった攻撃陣の状態は深刻で、残留に向けて厳しい状況へと追い込まれている。

明治安田生命J2リーグ結果(9月)

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