市立吹田サッカースタジアムは、このカードならではの独特な熱気に包まれていた。
「良い雰囲気で浦和サポーターの方もいっぱい入ってくれた」と東口 順昭が率直な感想を口にする。G大阪が過去幾多の名勝負を繰り広げてきた浦和をホームに迎えたゲームは、29,397人の入場者数を集めたが、これは平日夜に行われた市立吹田サッカースタジアムでは最多である。
両チームのサポーターが気勢を上げ合う雰囲気の中、キックオフされた一戦で最初に主導権を握ったのは浦和だった。「連戦、あるいはACLの試合をした疲労の影響を非常に感じている」とペトロヴィッチ監督は6月11日に行われた明治安田J1 1st第15節の鹿島戦の先発から、出場停止の森脇 良太を含めて5人を入れ替えた布陣で臨んだ。立ち上がりはボールを支配したが、ワンプレーで試合の流れが一変する。