清水と磐田のライバル対決は昇格をかけた注目の大一番に。連勝中の大宮は山口に勝利し、残留への望みをつなげるか【プレビュー：明治安田Ｊ２ 第38節】

明治安田生命Ｊ２リーグは7日、8日に第38節の10試合が開催される。8日に行われる天皇杯の準決勝に進んだ熊本の同節の試合（vs徳島）はすでに9月27に開催され、アウェイの熊本が1-0で勝利を収めている。

今節の注目は清水vs磐田の静岡ダービーだ。長年ライバル関係にある両者の一戦は、勝点1差で自動昇格ラインをまたぐ3位と2位の直接対決となる。

ホームの清水は前節藤枝に敗れ、15試合ぶりの黒星を喫した。2試合連続無得点に終わっただけに、攻撃陣の奮起が求められるだろう。対する磐田は長崎を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。値千金の決勝点を決めた山田 大記が今節も結果を残せるか。前回対戦は2-2の引き分けに終わったこのカード。果たして今回はいかなる決着を見るか。

首位の町田はホームに甲府を迎える。前節はいわきに敗れ、3試合ぶりの黒星を喫した。3点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなりそうだ。一方の甲府は水戸を下し、5戦負けなしで6位に順位を上げている。水曜日に行われたACLでは歴史的な初勝利を挙げており、中3日での一戦となるものの良いムードのままこの試合に臨めそうだ。

4位の東京Ｖはホームで大分と対戦。前節は群馬と引き分け、5戦負けなしながら3試合連続のドローとなった。勝ち切れない試合が続くなか、加入後まだゴールのない長谷川 竜也がチームに勝利をもたらす活躍を見せられるか。大分は大宮に敗れ、連勝はならなかった。終了間際の失点で敗れただけに、試合の終わらせ方がポイントになるだろう。

7連勝と勢いに乗る5位の千葉はホームに水戸を迎える。前節は岡山を5-0で撃破した。7試合で18得点と圧倒的な攻撃力を示すなか、ここ2試合で3得点を記録する呉屋 大翔が今節も重要な役割を担うだろう。対する水戸は甲府に敗れ、2連敗。今節は千葉から期限付き移籍加入中のブワニカ 啓太が契約上出場できないだけに、代わってピッチに立つ選手に結果が求められる。

長崎はホームで藤枝と対戦。前節は磐田に敗れ、2連敗となった。エースのフアンマ デルガドに対する警戒が強まるなか、澤田 崇ら他の攻撃陣が結果を残せるか。一方の藤枝は清水を下し、4戦負けなしと復調の気配を見せる。スタメン起用に応える矢村 健に今節も期待がかかる。

10位の群馬はホームに8位の岡山を迎える。両者の勝点差はわずかに1で、昇格プレーオフ進出のためにも、ともに負けられない一戦となる。群馬は前節東京Ｖと引き分け、3試合勝利なし。得点力不足に苦しむなか、10番を背負う佐藤 亮にかかる期待は大きい。対する岡山は千葉に0-5と大敗を喫した。退場者を出した影響があったにせよ、大量点を奪われた守備の修正が重要なテーマとなる。

山形はホームで栃木と対戦。前節は徳島に敗れ、2試合勝利なし。ボール支配で上回りながらも得点を奪えていないだけに、最後の場面の質向上がテーマとなりそうだ。栃木は秋田に敗れ、3連敗。19位に順位を下げている。こちらも得点力に課題を抱えるなか、4試合ゴールから遠ざかるイスマイラが結果を残せるか。

いわきvs仙台は同勝点で並ぶ18位と17位の対戦となる。いわきは前節、首位の町田を破り、2連勝と調子を上げている。FKを直接沈めた山下 優人の左足に注目だ。仙台は熊本を下し、連敗を3で食い止めた。決勝弾を決めた氣田 亮真のパフォーマンスが今節もカギを握りそうだ。

21位の金沢はホームで秋田と対戦。前節は山口に敗れ、8戦未勝利となった。それでも8試合ぶりに複数得点を奪えたのは好材料。途中出場から2ゴールを決めた加藤 潤也の起用法がポイントになりそうだ。一方の秋田は栃木を逆転で下し、10試合ぶりに白星を掴んでいる。もっとも早い時間帯での失点が目立つだけに、試合の入りに注意を払いたい。

大宮vs山口は22位と20位の対戦となる。両者の勝点差は9ポイント離れており、大宮は敗れれば後のない状況に追い込まれる。その大宮は前節、大分を下し、2連勝を達成。終了間際の劇的弾で勝利した勢いをこの試合にも持ち込み、残留への望みをつなぎたい。対する山口は金沢に競り勝ち、こちらも2連勝としている。ここ2試合で3ゴールを記録する梅木 翼に今節も大きな期待がかかる。

■各試合の見どころをチェック
大宮vs山口
清水vs磐田
東京Ｖvs大分
長崎vs藤枝
山形vs栃木
いわきvs仙台
千葉vs水戸
町田vs甲府
金沢vs秋田
群馬vs岡山