2023年10月3日(火) 16:40
首位の町田が足踏みも、磐田、清水は詰め切れず。5戦5勝と圧巻の強さを見せた千葉はプレーオフ出場圏内に急浮上【マンスリーレポート(9月):明治安田J2】
明治安田生命J2リーグは9月に33節から37節までが行われた。
首位を走る町田は9月の5試合で1勝しか挙げられず、足踏みを強いられた。それでもこれまでの貯金がものをいい、立場は揺らいでいない。このまま逃げ切り悲願成就を成し遂げられるのか。10月の戦いにも注目が集まる。
追いかける磐田と清水は思うように勝点を伸ばせず、町田との差を詰め切れなかった。4位の東京Vも2勝3分と負けなしとしたが勝ち切れない試合も目立ち、自動昇格圏への浮上はならなかった。
一方、8月終了時点で5位だった長崎は1勝に留まり、7位に転落。6位だった大分は9位、7位の群馬は10位、8位の山形は11位へとそれぞれ順位を下げている。
9月に大躍進を遂げたのは千葉だ。5戦5勝と圧倒的な強さを示し、11位から一気に5位へとジャンプアップを果たした。ACLの戦いがスタートした甲府も粘り強い戦いを保ち、6位に浮上。3勝を挙げた岡山も8位と順位を上げている。6位の甲府から11位の山形までが勝点4差にひしめく状況で、昇格プレーオフ出場争いはますます熾烈を極めている。
中位では藤枝、水戸、徳島が健闘し、それぞれ前月から順位をアップ。7月、8月と苦しんでいた熊本も35節から3連勝を達成するなど、20位から16位へと順位を上げている。
残留争いに目を向けると、下位2チームがいよいよ厳しい状況に立たされている。21位の金沢は延期となっていた31節の群馬戦も含め6試合を戦ったものの、1分5敗と勝利を挙げられなかった。22位の大宮は徳島、大分を連破し好転の兆しを見せ、金沢に勝点で並んだものの最下位からは抜け出せなかった。残留ラインとなる20位の山口とのポイント差はともに9で、残り試合を考えれば後のない状況に追い込まれている。残り5試合、果たして奇跡の逆転なるか。最後まで諦めない戦いに期待したい。