明治安田生命J3リーグは8月に21節から24節までの4節分が開催された。
首位の愛媛は2勝2分と負けなしで8月を乗り切った。守備面にやや不安を覗かせたものの、4試合で8得点を奪うなど攻撃が機能。2位に勝点7差をつけて、独走態勢を築きつつある。一方2位の富山は、1勝しか挙げられず、勢いに陰りが見えてきた。7月終了時では3位だった鹿児島は未勝利に終わり、7位に転落。監督交代に踏み切っている。
代わって3位に浮上したのは沼津だ。2勝2敗と五分の成績だったが勝点6を加算し、昇格圏内となる2位の富山には1ポイント差に迫った。8月に勢いに乗ったのは岐阜だ。首位の愛媛との試合は引き分けたが、22節から3連勝を達成。3試合で10得点を奪うなど攻撃的な戦いを実現した。7月は未勝利と苦しんだものの、再び昇格戦線へと名乗りを上げている。
FC大阪と奈良の参入2チームも粘り強い戦いを実現し、それぞれ5位と6位に浮上。21節終了後に監督を代えた今治は、その効果を発揮できずに8月は未勝利に終わった。
中位では八戸、岩手、鳥取、宮崎がそれぞれ2勝を挙げて着実に勝点を積み上げた一方、1勝3敗の長野、未勝利に終わったYS横浜は、ともに監督交代を決断している。
下位では3勝1分とした福島が、18位から14位へと順位を上げた。18節から指揮を執る依田 光正監督の下で無敗を続けており、さらなる浮上にも期待が持てそうだ。20位に沈んでいた相模原も8月に入って復調した。琉球を4-0で下すなど3勝を挙げて、最下位から抜け出している。代わって最下位に転落したのは北九州。課題の得点力不足を解消できず、苦悩の8月となった。