明治安田生命J1リーグは8月に22節から25節までの4節分が開催された。
首位に再浮上したのは横浜FMだ。8月はG大阪、FC東京を下すなど、2勝1分1敗とした。アンデルソン ロペスが変わらず好調を維持する一方、25節の横浜FCとのダービーマッチでは1-4と完敗を喫しており、首位に浮上したとはいえ盤石の戦いを見せられなかった印象だ。
神戸は1勝に留まり、2位に転落。大迫 勇也の勢いは8月も止まらなかったが、先手を奪われ勝ち切れない試合も目立ち、一時期の勢いに陰りが見られている。3位の名古屋も24節、25節と連敗を喫し、上位2チームとの差を詰められなかった。4位の浦和はホセ カンテの活躍もあり、2勝1分1敗で勝点7を上積みした。
8月に最多勝点を稼いだのは鹿島だ。札幌、鳥栖、新潟を下し、3勝1敗で5位に順位を上げている。樋口 雄太のキックが冴え渡り、鈴木 優磨、垣田 裕暉、知念 慶とFW陣もしっかりと結果を残した。状態は高まっているだけに、さらなる浮上に期待が持てる。トーンダウンしつつあったC大阪は24節、25節と連勝し、上位争いに踏みとどまった。広島はマルコス ジュニオールと加藤 陸次樹の新戦力が躍動し、満田 誠の復帰も相まって、復調を実現している。
苦しんだのは川崎Fだ。22節のG大阪戦から3連敗を喫するなど、ひとつの勝利も挙げたれなかった。4試合で10失点と守備の課題を露呈してしまった。鳥栖と札幌も未勝利に終わり、それぞれ12位、13位へと順位を下げている。
残留争いに目を向けると、健闘したのは横浜FCだ。神戸、横浜FMと上位2チームを撃破し、残留に向けて一歩前進した。守備の安定感を身に付け、1勝3分と無敗で終えた柏にも好転の兆しが見えている。湘南は22節で広島に勝利したものの、24節、25節と連敗を喫し、最下位から抜け出せなかった。大橋 祐紀が3試合連続ゴールを記録するなど明るい材料もあるだけに、9月以降の反攻に期待したい。