明治安田生命Ｊ２リーグは19日、20日に第31節の11試合が行われる。今節の注目は3位の清水と首位の町田の直接対決だ。ともに3連勝中と勢いに乗る両者の激突は、白熱の一戦となることは間違いない。
清水は前節山口に競り勝った。3戦連続ウノゼロ勝利と勝負強さを示している。好調を維持するカルリーニョス ジュニオが今節も重要な役割を担うだろう。対する町田は磐田との首位攻防戦をモノにし、勢いを加速させている。こちらは3戦連発中のエリキのパフォーマンスが、勝敗を分かつポイントになりそうだ。前回対戦では町田が-2-1と勝利を収めたが、果たして今回はいかなる決着を見るか。
2位の磐田はアウェイで甲府と対戦。前節は首位の町田に敗れ、12試合ぶりの黒星となった。巻き返しを期す今節は、前節ふたつのPKを与えた守備組織の修正が求められてきそうだ。甲府はいわきと引き分け、3試合勝利がない。新加入のクリスティアーノが嫌な流れを断ち切る役割を担えるか。
4位の東京Ｖはいわきの本拠地に乗り込む。前節は秋田を下し、3試合ぶりに勝点3を手にした。値千金の決勝点を決めた佐川 洸介が今節も大仕事をやってのけるか。いわきは甲府と引き分け、3試合勝利なしとなった。調子を上げてきた山口 大輝がチームに勝点3をもたらす活躍を見せたいところだ。
5位の大分は岡山の本拠地に乗り込む。前節は藤枝を下し、4試合ぶりに白星を掴んでいる。加入後初ゴールを決めた鮎川 峻に今節も期待がかかる。岡山は大宮と引き分け、3試合勝利なし。それでもチアゴ アウベスに久しぶりにゴールが生まれたのは好材料。このストライカーがチームに再び勢いをもたらせるか。
6位の長崎はホームに栃木を迎える。前節は水戸と引き分け、3戦負けなしとしている。終盤に2点のビハインドを追いつく驚異の粘りを見せたなか、2ゴールを奪った中村 慶太に今節もかかる期待は大きい。対する栃木は徳島と引き分け、2試合勝利なしとなった。終了間際の失点で追いつかれただけに、試合の終わらせ方がテーマとなるだろう。
群馬はホームで金沢と対戦。前節は仙台を下し、2連勝を達成した。3戦連続クリーンシートの安定した守備と、精度の高いセットプレーを武器に3連勝を狙う。一方の金沢は熊本と引き分け、連勝はならず。スタメン出場の機会を増やしてきた豊田 陽平が浮上のキーマンとなりそうだ。
水戸はホームに秋田を迎える。前節は2点のリードを守り切れずに長崎と引き分けた。これで4戦連続ドローと勝ち切れない試合が続くなか、前節初ゴールを決めた永長 鷹虎が再び結果を残し、勝点3をもたらせるか。秋田は東京Ｖに敗れ、3試合勝利なし。この間、ゴールのない攻撃陣の奮起が求められる。
山形はホームで熊本と対戦。前節は千葉を下し、4連勝と勢いに乗る。殊勲の決勝点を決めた小西 雄大に今節も期待がかかる。熊本は金沢と引き分け、9戦未勝利となった。苦しい戦いが続くなか、前回対戦で敗れた相手にリベンジを果たし、好転のきっかけを見出したい。
千葉はホームに藤枝を迎える。前節は山形に敗れ、6試合ぶりの黒星を喫した。シュートの数で上回りながら決め手を欠いた攻撃陣が意地を見せられるか。藤枝は大分に敗れ、2連敗。6戦未勝利と苦境に陥っている。得点力が低下してきたなか、今夏に加入した中川 風希に結果が求められる。
徳島vs山口は21位と20位の対戦となる。徳島は前節、栃木と引き分け、10戦未勝利となった。それでもここ2試合は得点が奪えるようになってきており、光明が見えつつある。今季初ゴールを決めた渡 大生がチームを救う活躍を見せられるか。対する山口は清水に敗れ、5試合勝利なし。得点力に課題を抱えるなか、新加入のシルビオ ジュニオールの爆発が待たれる。
仙台はホームで大宮と対戦。前節は群馬に敗れ、11戦勝利から遠ざかっている。失点が減らない守備組織をいかに立て直していくのか。堀 孝史監督の手腕が問われてくるだろう。一方の大宮は岡山と引き分け、3連勝はならなかった。それでも5戦負けなしと、復調の気配を漂わせている。守備の安定感は備わるだけに、あとはいかに点を奪えるか。前節、途中出場から殊勲の同点弾を決めた室井 彗佑が得点力アップのカギを握る。
■各試合の見どころをチェック
いわきvs東京Ｖ
水戸vs秋田
甲府vs磐田
清水vs町田
仙台vs大宮
山形vs熊本
千葉vs藤枝
岡山vs大分
長崎vs栃木
群馬vs金沢
徳島vs山口
