明治安田生命J1リーグは5月に第11節から15節までの5節分が開催された。
首位の神戸は3勝2分と負けなしで乗り切った。大迫 勇也と武藤 嘉紀が攻撃を牽引し、守備陣も安定したパフォーマンスを続けている。戦い方に迷いがないだけに、勢いは今後も続いていきそうな気配だ。
5月に最多勝点を稼いだのは横浜FMだ。13節に新潟に敗れたものの、4勝1敗で12ポイントを加算した。ヤン マテウス、アンデルソン ロペスら外国籍選手が結果を残し、西村 拓真が調子を上げてきたのも好材料。ここ2試合はともに無失点と守備の安定も生まれており、首位追撃の一番手として昨季王者がいよいよ、本領を発揮し始めている。
同じく4勝を挙げたC大阪は4月終了時点の8位から5位に順位を上げた。5試合でわずか2失点と堅い守りが光った。名古屋と浦和も安定した戦いを続け上位をキープした一方、4月に快進撃を見せた広島は神戸、名古屋、浦和と上位陣との対戦に軒並み敗れ、6位に順位を下げている。
鹿島は3勝2分と負けなしで、完全に復調。頼れるエース鈴木 優磨がチームを力強く牽引している。3勝を挙げた川崎Fも徐々に調子を上げてきた印象だ。
インパクトのある戦いを見せたのは札幌だ。12節のFC東京戦で5-1と大勝を飾ると、続く湘南戦でも4ゴールを奪取。リーグ最多得点を記録する攻撃力を武器に、ジワリと浮上してきている。一方、FC東京と福岡は1勝に留まり、二桁順位にダウンした。
下位に目を向けると、横浜FCが今季初勝利を含む3勝を挙げて、最下位から抜け出している。一方、京都と湘南はひとつの勝利も挙げられず、苦しい時期を過ごした。柏は横浜FCに敗れた13節終了後にネルシーニョ監督を解任し、井原 正巳新監督の下でリスタートを切ったものの、新体制下でまだ勝利を挙げられていない。
4月から続く連敗が5にまで伸びたG大阪はついに最下位に転落。それでも15節の新潟戦では3-1と快勝を収め、好転のきっかけを見出している。シーズンも間もなく折り返し地点を迎えるなか、今後は残留争いにも注目が集まっていくだろう。